【高崎市】赤ちゃんから大人まで身体が喜ぶ、神社の天然素材パン屋。

こんにちは。motto編集部ライターのERIです。みなさん元気にしていますか?突然ですが、みなさんはパンはお好きですか?群馬県は小麦の名産地ということもあり、パン屋さんがたくさんありますよね!お気に入りのパン屋さんがあるという方も、きっと多いことでしょう。実は私は、パンよりもご飯党なのですが、そんな私でも唯一オープン当初からずっと通い続けているパン屋さんがあります。今回は、私のオススメでもある『PICCO LINO(ピッコリーノ)』をご紹介します。

1. 神社の境内に佇むベーカリー

『PICCO LINO』は、2016年4月15日に、高崎市に鎮座する山名八幡宮の境内にオープンしたパン屋さんです。神社とパン屋さん・・?といった異色の組み合わせが、開店当時は大きな話題を呼んでいたので、もしかするとご存知の方も多いかと思います。お店の場所は、上信電鉄の山名駅から徒歩1分、お車で来られる場合は、県道30号の途中、山名八幡宮の一の鳥居をくぐった先に駐車場があります。

駐車場に車を停め、上信電鉄の線路の下を潜ると、隋神門が見えてきます。その右脇に佇むのが『PICCO LINO』です。築50年の古い民家をリノベーションしたこちらの建物は、群馬在住の設計士・飯山さんが主宰する「飯山千里建築設計事務所」によるもの。なお飯山さんは、山名八幡宮境内の「 mico cafe」の設計にも携わっています。

白を基調とした店内に、木目のカウンターや棚が映え、そのカウンターの下や壁の棚にもパンが陳列されています。建物の奥がパンの工房になっており、カウンター越しに工房の中の様子を覗くこともできます。天井は吹き抜けになっていますが、元々の古民家の雰囲気を残した箇所も多く見られます。

ロゴ等のアートディレクション・デザインは、「EDING:POST」加藤さんによるもの。さりげない箇所にもしっかりとこだわりが見られます。

2. 身体がよろこぶものは、舌も、心もおいしい

『PICCO LINO』は、1979年東京で創業し、30年以上もの間、国産小麦と天然酵母を使ったパン作りをしてきました。創業者の伊藤幹雄・けい子夫妻は、長年「ホシノ天然酵母」の開発者である故・星野昌さんとやり取りを重ねながら、ゆっくり時間をかけて菌と向き合うことで、柔らかく酸味のないパンを作ってきました。ちなみに「ホシノ天然酵母」は、神事には欠かせない存在である日本酒の醸造技術から開発されたパン酵母でもあります。こんなところでも、神社との縁を感じざるを得ません。

「天然酵母パンは硬い、酸っぱいと思われる方もいるでしょう。そんな方にこそ、私たちのパンを食べてほしい」そんな思いでパン作りを続けた伊藤夫妻ですが、2016年色々なご縁が重なり、約40年ぶりに幹雄さんの故郷でもある高崎に戻ってきました。なお幹雄さんは、全国に300人を超えるお弟子さんを持つ、知る人ぞ知る伝説のパン職人でした。数年前に幹雄さんが他界され、その後妻のけい子さんも『PICCO LINO』を引退されましたが、現在は、その意志を引き継ぐ職人の関矢さんが、丹精込めてパンを作っています。

3. 極限まで引き算するからこそ生まれる、奥深い味わいの食パン

『PICCO LINO』では、残留農薬の基準があいまいな外国産小麦粉や、心臓疾患のリスクを高めるトランス脂肪酸を含むマーガリン、ショートニングは一切使いません。安全でシンプルな素材のみを使い、赤ちゃんから大人まで安心して食べられ、どんな人も元気にさせる、そんなパンを作っています。足すことで分かりやすい味にするのではなく、最低限まで引き、安全性の高い材料しか使わないからこそ出せる、本当の「天然」のおいしさが特徴です。

『PICCO LINO』の看板商品でもある食パン「#1」は、群馬県産小麦、ホシノ天然酵母、水、少量の岩塩のみを使用して作られています。トーストすると、外はカリカリ中はもっちりで、香ばしい良いにおいが食欲をそそります。本当にシンプルな食パンなので、ふわふわで甘いパンに慣れている方は、はじめはびっくりするかもしれませんが、ゆっくり噛み締めて味わうと、小麦の香ばしさがじんわりと広がり、だんだんと甘みが顔を出します。油脂や添加物を使い、ふわふわさを追求したいわゆる「高級食パン」というものが巷に溢れる中、小麦本来の香りや甘みを楽しめる素朴でシンプルな食パンを売っているパン屋さんは、県内でもとても貴重なお店の一つだと思います。安全な材料だけを使って作られているので、健康志向の方はもちろん、お子さまがいる方にも安心ですね。

ちなみに我が家では、食パンに関してはここ7年くらい『PICCO LINO』の「#1」しかほぼ買っていません。子どもたちに本当のパンの味を知ってもらいたいというのはもちろんのこと、シンプルな味わいのパンなので、サンドイッチやホットサンドにしたり、フレンチトーストなどにしたり・・と、アレンジが無限大なのが嬉しいのです。・・・と、「#1」の魅力を熱く語ってしまいましたが、実は『PICCO LINO』には、柔らかい食パンがどうしても食べたいという方のために、しっとり感と香ばしさをプラスしたバター入りの「#2」、生クリームや練乳、グラニュー糖が入った、フルーツサンドなどにも使いやすい「#3」という、柔らかめの食パンもあります。使用する砂糖やバターなど、素材の安全性にもしっかりこだわっており、余計な添加物は使用されていないので、どちらも安心して食べられますよ。複数の種類の食パンを食べ比べてみても楽しそうですね!

4. 定番の食パンのほかにも、バラエティ豊かな顔がラインナップ

私の推しである食パン「#1」以外にも、『PICCO LINO』では色々なパンが揃っています。全種類制覇したことがある私が、いくつかご紹介します。

「カンパーニュ」
私が食パン「#1」の次に推すのがこちら。長時間かけて焼き上げる、フランス風田舎パンです。ハード系のパンがお好きな方には、是非一度食べてみていただきたいです。豊かな小麦の味わいが楽しめ、他の食材との相性も良いので、特にサンドイッチにオススメです。

「全粒粉入りフランスパン」
パリッと香ばしい皮と、もっちりしたクラム。食感のコントラストがたまりません。全粒粉の風味と豊かな香りを是非お楽しみください。

「チーズパン」
ぎゅっと押し返すような弾力の生地と、たっぷりゴロゴロ入ったチーズのコンビネーション。食べ応えがあり、男性にも人気のパンです。我が家では、やや薄めにスライスして少しトーストしたチーズパンにトマトソースや野菜などの具を乗せて、ミニオープンサンドにしたりもしています。

「レーズンパン」
一度煮沸し丁寧に汚れを落としたレーズンを小麦粉の50%も配合した、贅沢なパン。そのままでもふわっとしていて美味しいのですが、厚めにスライスしてトーストし、バターを乗せて食べると、やめられなくなるほど美味です。

「くるみとドライフルーツ」
くるみやイチジク、クランベリーがぎっしり!!全粒粉入り生地を使って香ばしく焼き上げました。スライスしてクリームチーズを乗せると、ワインにも合う大人な味わいに。さらにそこに蜂蜜を少しだけ垂らしたら、ちょっとしたおやつにも!

「メロンパン」
お子さまでも食べやすい小ぶりなサイズのメロンパン!一般的なメロンパンよりも甘さ控えめに作っているので、お子さまはもちろん、幅広い年齢層に人気だそう。なお、メロンパンデビューがこちらというお子さまも多数・・!

「あんバターバンズ」
群馬の皆さんにはお馴染みの甘いバンズパンに、北海道産のつぶあんとバターを挟んでいます。甘いあんことバターの塩気が相性抜群で、なぜかほっこりする、リピーターも多い人気パン!

「塩バターパン」
パン生地にバターを入れて巻き、ミネラル豊富な岩塩をかけて焼き上げます。外はカリッと、中はもちもち!トースターでパチパチ音がするまで温めて、アツアツで食べるのがオススメです。

「チーズあんぱん」
子どもから大人まで根強い人気のチーズあんパン。クリームチーズのほのかな酸味と白あんの甘さのマッチングがくせになります。

「こどもパン(チョコ)」
子どもの頃、こんな感じのスナックパンをみんな食べていた気がします・・!安心な素材で作られているので、お子さまのおやつにぴったりです。

「黒蜜パン」
黒糖やココアを混ぜ込んでむっちりと焼き上げた、どこか昔懐かしい味わいの、お茶請けに最適な甘いパン。夏は冷やしても美味しいです。薄くスライスして、抹茶やバニラのアイスクリームに添えても。

「スコーン(プレーン、チョコ、クランベリー)」
おやつにぴったりのスコーンは3種類のラインナップ!少しオーブンで温めると、中が少ししっとりするのでオススメです。ホイップクリームとの相性も良いですよ。

POINT

「PICCO LINO」のパンは、山名の店舗以外に「スーパーまるおか」や高崎OPA内の「高崎じまん」でも購入することができます。見かけたら是非ともお試しあれ!

5. ハレの日以外にも、人が集まる場に

かつて「神社」という場所は、地域の人が集まり、子どもたちが遊ぶ日常的なコミュニティの場でもありました。現在は、日常的に神社を訪れる方が少なくなってきていますが、『PICCO LINO』パンを買いに行くことをきっかけに、気軽に山名八幡宮を参拝するという方も段々増えてきたようです。また、安産祈願や子育て祈願などはもちろん、ふらっと参拝された帰りにパンを買って帰られるという方も多いのだそう。パンを通じて自然と人が集まり、交流が生まれる・・そんな場所があったら素敵ですよね。

また、私にも経験がありますが、自身がお腹に命を宿すことが一つのきっかけとなり、食べるもの等に一層気を遣う方も多いかと思います。人間の身体は、自身が食べたもので作られるので、出来るだけ安心して食べられるものを口にしたいですよね。子どもの味覚は大体3歳くらいまでに決まるという話もあります。我が子にはなるべく自然で安全なものを食べさせてあげたい・・それが我が子の健康を願う親心でもあると思うのです。そんなところからも、安産子育ての宮である山名八幡宮との親和性を感じられますね・・と、また語りモードに入ってしまいました!ちなみに『PICCO LINO』のパンは、高崎市内の保育園にも定期的に卸しています。もちろん赤ちゃんの離乳食にも使えますよ。赤ちゃんから大人まで、安心して食べられる、本物のパン屋さんに、是非お出かけください!

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PROFILE
1993年3月生まれ。 群馬県藤岡市出身。BARK in STYLe所属のファッションモデル。170cmの長身を活かし、アーバンからカジュアルまで様々なファッションを着こなす。当時、ザスパクサツ群馬の選手であった川岸祐輔選手と結婚、現在は2児の母モデルとしても活躍している。息子「暖(だん)」、娘「楓(かえで)」もキッズモデルとして同事務所に所属。UNIQLOやプレミアムアウトレット、カインズ「#川岸家の日記」では親子で広告モデルとして出演。
[Instagram] @mari_tsuru
[X] @iwblsuzy

PROFILE
群馬県太田市出身。2019年よりYouTubeチャンネル「こぴ」を開設し、歌声とビジュアルで話題を集める。2024年現在、SNSの総フォロワーは80万を超える。テレビ番組「情熱料亭すぎ村(TOKYO MX-1)レギュラー出演、Netflix「こねこのチー ポンポンらー夏休み」主題歌、ベスト電器CM第二弾歌唱。 また、元看護師の経験を活かし「アンメット ある脳外科医の日記(フジテレビ)」に出演を果たした。舞台やモデルとしての経験も踏むなど、マルチに活躍中。
[YouTube]@kopikopi
[Instagram] @kopiyama_
[X] @kopichan_
[TikTok]@kopisan_

▼クレジット
モデル/鶴田真梨(BARKinSTYLe)、こぴ
ヘアメイク/馬場宏美
コーディネート/倉田宏美(Oval/nyumun)
衣装/nyumun
車/ROOMY(群馬トヨペット)
写真提供/PICCO LINO
撮影/三木康史(troisdesign)、佐々木覆(troisdesign)
文/ERI

※motto vol.36「HIT FAMILY ROAD」の記事を一部転載しています。 
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。

MENU ※一部抜粋/すべて税込

  • ●食パン #1 / ¥480 (ハーフ / ¥250)
  • ●食パン #2 / ¥530 (ハーフ / ¥270)
  • ●食パン #3 / ¥650 (ハーフ / ¥380)
  • ●塩バターパン / ¥280
  • ●全粒粉カンパーニュ / ¥580
  • ●チーズパン #1 / ¥970 (ハーフ / ¥510)
  • ●くるみとドライフルーツ / ¥840 (ハーフ / ¥430)
  • ●レーズンパン / ¥840 (ハーフ / ¥430)
  • ●黒蜜パン / ¥160
  • ●チーズあんパン / ¥210
  • ●バンズパン / ¥240
  • ●あんバターバンズ / ¥290
  • ●こどもパン / ¥280
  • ●メロンパン / ¥220
  • ●ウインナーロール / ¥370
  • ●ベーコンエピ / ¥330
  • ●うぐいすあんパン / ¥190
  • ●ピザ / ¥360

PICCO LINO

[所在地]
高崎市山名町1579-4
[TEL]
027-346-1767
[営業時間]
10:00~15:00
[定休日]
火曜~木曜
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