【藤岡市】まるでタイムスリップ!時代を受け継ぐアンティークショップ。

こんにちは!学生ライターのほのかです。皆さんは、誰かから受け継いだものってありますか?実は私、成人式は母が着た振袖を着るのが憧れでした。母が成人式でその振袖に手を通したときの気持ちを、私も受け継げるような気がして。でも、私の方が母より身長が高く、「着たらつんつるてんになるから無理だよ」と言われて却下になりました(笑)。さて、今回は、まるで博物館のようなお店『アンティークショップいちらく』をご紹介します。昔、誰かが使っていたアンティークグッズを引き継ぐお店です!

1. 昭和初期の写真館!時代を感じる店構え

まちの景色の中でもここだけタイムスリップしたかのような、どこかレトロな雰囲気が漂う『アンティークショップいちらく』。外壁に使われている木材の質感が、今までこの建物が生きてきた時代を物語っているようですね。こちらは元々、昭和2年に「野中写真館」として建てられました。擬洋風建築(ぎようふうけんちく)と呼ばれる建築様式で、西洋建築をまねて作った建物のことなのだそう。

中に入るとまずびっくりするのは、お店の中の家具やインテリアの量!小物から机・いすなどの大きなものまで、大正~昭和のアンティークグッズがお店の中にぎっしりと置かれています。初めて足を踏み入れた方はその数に驚くこと間違いなしです。2Fは、照明器具などが天井に吊られていて、写真館の名残が垣間見えますね。

お店の中には洋室だけでなく和室もあります。和と洋の混ざった擬洋風建築らしいところですね!和室には、その雰囲気に合った家具が展示販売されていますよ。

2. 博物館レベルのコレクションは必見

店内のアンティーク小物は、売り物だけでなく、お店を経営している茂木さんが集めたコレクションもあります。例えば、浮世絵師の菊川英山という人物が描いた「すごろく」や、黒澤明映画の美術監督を務めていた久保一雄さんの絵画など。その中でもぜひ見てほしいのが、「引き札」です!

引き札とは、いわゆる広告チラシのこと。新年にお店のチラシとして配っていたものなのだとか。色鮮やかで目を引かれますね。中には明治20年に配られていたものまで!博物館で展示されていてもおかしくありません…!茂木さんは、藤岡の郷土ゆかりの作品や引き札を集めるのがお好きなのだとか。一見の価値があること間違いなしのコレクションですよ~!

3. 人気のガラス製品!中には江戸時代のものまで!?

お客さんの中で特に人気なのは雑貨やガラス製品なのだそうです。ガラスのコップや瓶…。本当に品揃えが豊富です。昭和レトロを感じる柄のコップがたくさん並びます!

「レトロ」って、今若い子たちにも大人気ですよね。バラエティショップに行くと、「昭和レトロ」と題するグッズや雑貨がたくさん売っています。ですが、こちらは本物の「アンティーク」。生きてきた時代の長さが違うので味があります。

お茶をいただいたときのコップもアンティークだそう!思わず「かわいい!」と声に出しちゃいました。コップやガラス製品は、飾るだけではなくて実際に使うことができますよね。だから人気なのかも!

ガラス製品の中でもひときわ異彩を放っていたのがこちら。なんと、江戸時代のかんざしなのだとか…!何百年もたっているはずなのに、こんなにきれいに残っていることに感動。

4. 次の人を楽しませるのを待つアンティークグッズたちに会いに行こう

もともと市役所でお仕事をされていた店主の茂木さん。定年退職をした後、持ち家だったこの建物を生かして趣味で集めていたアンティーク家具や小物を展示販売しよう!と考え、15年前に『アンティークショップいちらく』を始めました。アンティークグッズは20代後半から集めていて、今では数えきれないほどになったのだそう!

でも、自ら集めているのなら、手放してほかの人に販売するのって寂しくないのでしょうか?お聞きすると、「次の人が楽しんでくれればいいなっていう気持ちですね」と茂木さん。この言葉を聞いて、なんだかジーンときてしまいました。このお店にあるアンティークグッズは、一度誰かの手元に渡り、その人々の生活を支え楽しませていたものです。それが縁あって茂木さんの元にやってきて、今は次の人を楽しませる瞬間を待っているのかな…と思いました。そう考えると、一つひとつが愛おしく感じますね。

前の持ち主の思い、そして茂木さんの思いが宿る、アンティークグッズたち。きっと、宝の山にあなたのお気に入りが見つかること間違いなしです。ぜひ、運命の出会いを探しに出かけてみて。アンティークグッズたちはいつでも、大切に使ってくれる次の主人を待っていますよ。

POINT

お店のInstagramは、なんと茂木さんご自身で動かしているのだとか!お店の魅力的な写真や、新しく入荷した商品などの情報がゲットできるので、要チェックです!

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▼クレジット
撮影/佐々木覆(troisdesign)
文/ほのか

※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。

アンティークショップいちらく

[所在地]
藤岡市藤岡99-1
[TEL]
090-4424-9450
[営業時間]
13:00~17:00
[定休日]
月曜~水曜
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