こんにちは!motto編集部のオオウ(@ounco_coverdeath)です!グルメとしても知られるLACCO TOWER・塩﨑啓示が日本酒を片手に音楽を語り合う連載『音互地心(おんこちしん)』。今号は同郷伊勢崎市出身のDa-iCE・和田颯が登場し、地元の新たな魅力を伝えていく連載『ハヤペディア』との夢のコラボレーションが実現。年齢もジャンルも異なる両者ですが、「表現者」「伊勢崎市」という共通ワードから、それぞれのストーリーを紐解いていきます。コミュニケーションツールの一つとして音楽カルチャーの場を支えてきたお酒を片手に、これまでとこれからについて語ってもらいました。日本酒の新たな楽しみ方にも触れながら紹介していきます。
1. 群馬の人たちの温かさや熱量が後押しに
塩﨑 お久しぶり! 元気にしていた?
颯 ご無沙汰です! FM GUNMAの僕の番組(Da-iCE 和田颯のハヤラジ)に出演していただいた以来ですよね。
塩﨑 コロナ禍前の2020年1月とかだったから4年半ぶりかな。 うちの松川ケイスケ(Vo)と一緒に出演させてもらったんだよね。
颯 お二人とも本当に話すのが上手で、僕の番組なのに回してもらっちゃった感覚があります(笑) 当時は番組にゲストをお呼びすることとか本当に少なくて、緊張しました。 今じゃ担任の先生とか地元の友達が出たりしていますけど。 いつもは、ラジオブースに入って一人で話しているような感じでしたね。
塩﨑 あの後、すぐにコロナが大流行して、FM GUNMAのスタジオではなく在宅でラジオ収録とかもあったじゃん? その点、颯くんは喋るのが上手いなと思ったよ。 俺らはいつもほかのメンバーがいたり、ディレクターさんがその場で掛け合いをしてくれていたので。
颯 僕は元々一人で緩く喋る方が得意だったからかもしれないですね。 リモート収録になってから、自宅用にちゃんとした機材も一式揃えました。 おかげさまで、今でもスケジュールが取れない時は在宅で収録させてもらっています。 たまに愛猫・シエルの鳴き声が入ってきたり(笑)
塩﨑 実は、俺たち意外と共通点が多いんだよね。 颯くん家のもう一匹の猫・エトとうちの猫・ぼーちゃんはベンガルという同じ猫種だったり。 何より、今回は同じ地元の伊勢崎市出身同士ということで実現した対談でもあるので、そこが嬉しいよね!
颯 今日めちゃくちゃ楽しみにしていました。 上京してから地元の良さを再認識する場面って、結構多いじゃないですか。 『LACCO TOWER』ってI ROCKS(伊勢崎市で開催している音楽フェス)など故郷への愛情が物凄くて。 地元を意識するタイミングっていつ頃だったんですか?
塩﨑 俺と重田雅俊(Dr.)、真一ジェット(Key.)のメンバー5人のうち3人が伊勢崎市出身なんだけど、バンドは東京で結成していたこともあって、ライブハウスの告知には必ず『LACCO TOWER(東京)』って書かれていて。 どこか自分たちの中でも違和感はあったんだけど、ツアーを回るようになって初日やファイナルを群馬で組むようになったら「LACCO TOWER=群馬」のイメージがつくようになっていって。 意識し始めたのは、その辺りくらいからかな。
颯 群馬の人たちの温かさや熱量って、凄いものがありますよね。 mottoの編集部さんも、FM GUNMAのディレクターさんたちも然り。
塩﨑 それは俺もめちゃくちゃ感じている。 その熱に応えなきゃって想いが「I ROCKS」というフェスを続けていく原動力でもあるし。 「ザスパ群馬」の公式応援ソングを5年間担当させていただいたり、「伊勢崎オートレース」のイメージソングは7年連続担当させていただいたり、今年は伊勢崎市公認テーマソングを提供させていただいたりしてきて。 颯くんは地元のお仕事で印象深いものってある?
颯 やっぱり、2023年に群馬の「統一地方選挙」の啓発デザインに起用してもらえたことですかね。 当時、ハイトーンのヘアスタイルだったので「僕で大丈夫ですか?」という不安はあったんですが(笑) 「投票は自己表現だ。」というキャッチコピーのもと、僕が踊る映像やポスターが群馬県内に広まって。 そこから「ぐんま特使」にも任命していただいて、「いよいよ群馬を背負っていかないとかな」と思いました。
塩﨑 群馬出身ってだけで、グルーヴというかファミリー感が生まれるよね。
颯 確かにそれはありますね。 番組出演をきっかけに、ヒデさん(中山秀征)の主催する「上州鶴の会」に参加させてもらいました。 関さん(タイムマシーン3号)、山本さん(ロバート)に動画クリエイターのバヤシさんなど、ビッグネームばかり。 ヒデさんが「井森も呼んじゃおうか」なんて言うもんだから、若手は緊張しちゃいましたね(笑)
塩﨑 いいね! 塩﨑もぜひプッシュしておいて(笑) フェスや対バンなど外で会った時に、結構写真撮りがちで、先日も「JOIN ALIVE」で茂木さん(G-FREAK FACTORY|Vo)が『FOMARE』『新しい学校のリーダーズ』と写真撮っていたし。 俺もそこにいたら間違いなく参加していたと思う。
颯 あれ〜、おかしいな。 僕らもそれ出ていたのに呼ばれてない! KANONちゃん(新しい学校のリーダーズ)は群馬出身で3日連続で現場一緒だったし、アマダ(FOMARE|Vo&Ba)に関しては同じ登校班だったのになぁ(笑)
塩﨑 『FOMARE』とは親交が深いイメージあるよ! 高崎芸術劇場でツーマンもしていたよね?
颯 はい。 カマタ(FOMARE|Gt&Cho)と妹が同級生だったり、本当に地元の後輩って感じですね。 5年前くらいにはラジオの公開収録でゲストとして出てもらいました。 それこそ、啓示さんにとっての『back number』に近い存在かもしれないです。
塩﨑 この対談から約2週間後(8月3日・4日)には、『back number』のアリーナ対バンツアーに出演するんだけど、俺らの関係性を知っている人たちからするとかなり感慨深いものがあると思う。 依与吏(Vo&Gt)と和也(Ba&Cho)のそれぞれの前身バンド時代もback numberを結成する前から見てきているし、インディーズの頃から一緒にツアーも回っていて。 そんな彼らはメジャーデビュー後、呼ばれることはあっても、自分たち主催で対バンライブをやってきていないんだよね。 初めての対バンツアー初日に地元の『LACCO TOWER』と『秀吉』が出演する。 それも、愛媛公演で!
颯 色んな想いが詰まりすぎていますね。 ファンからすると、群馬で観たかったという声が多そうですが・・・愛媛なんですね。
塩﨑 誰に向けた言葉かは明言していないけど、「これを群馬でやっちゃったら、そこでストーリーが終わっちゃうから」なんていう依与吏の言葉もあって。 そんな大切なツアーの一音目を、俺らが鳴らすことの意味。 それをしっかりと噛み締めてやらないといけない気がするんだ。
2. 表現し続けるということ
塩﨑 そうそう、颯くんはKensukeくん(コレオグラファー)とも繋がっているんだよね?
颯 はい、僕が小4の時からなので20年近い付き合いで、当時同じダンススタジオに通っていました。 最近は演出や振り付けを頑張っていますよね。
塩﨑 うちらの「歩調」って曲があって、MVに出演してダンスで表現してくれているんだ。 公開から一年後の「I ROCKS 2022」では、樹徳高校ダンス部の部員がライブとコラボレーションして踊ってくれて、そのディレクションをしてくれたのも彼で。 『LACCO TOWER』として新たな一面が見せられたのは、本当にKensukeくんのおかげ。 そもそも、颯くんがダンスを始めたきっかけって何だったの?
颯 近所の親同士が仲良くて、その流れでダンス教室に連れていかれたのがきっかけでしたね。 それが4〜5歳の頃で、高崎のダンススクール「B-dream」に通い始めたのが小1。 当時はダンスを習っている子は本当に少なかったんですが、スクールに通う子たちの年齢が近いこともあって、ただひたすら楽しみながら踊っていました。 Kensukeと出会ったのもこのタイミングです。
塩﨑 今じゃ学校の授業でもダンスが取り入れられているからなぁ。 音楽的なルーツは?
颯 『クリス・ブラウン』『ジャスティン・ビーバー』『NE-YO』など、洋楽のR&Bばかりを聴いていました。 最近はJ-POPやロックをよく聴いています。
塩﨑 世界的に見てもR&Bの方が主流だし、ダンスとの親和性があるもんね。
颯 小さい頃って、目立つことや褒められたりすることが好きだったりするじゃないですか。 覚えることが楽しかったし、どんどん身につけていった気がします。 そして、小6年の時に先生に勧められて、訳も分からずavexのアカデミーオーディションを受けたら合格しちゃって。 中学からは部活に入らず、週3〜4で東京まで通っていました。 高2の時には『Da-iCE』として既に活動していましたね。
塩﨑 仲の良い後輩が颯くんの1個上で同じ高校に通っていたらしいんだけど、当時から「“ダンスを踊っている子“というイメージがある」って話していたよ。 それにしてもトントン拍子に進んでいくもんなんだね。 いわゆる下積み時代とかあったの?
颯 もちろん、それはもう。 20歳までは群馬から通う生活でしたし、『Da-iCE』は、「渋谷VUENOS」で初ライブを行っているんですが、しばらくは前2列くらいしかお客さんがいないような状況が続きました。 90cm間隔のバミリでライブしたり、オープニングアクトとして幕が降りているその前でパフォーマンスしたりということもありました。
塩﨑 へー、苦労していたんだ。 活動をしていく中で手応えを感じた瞬間とかはあったの?
颯 知ってもらえるきっかけになったのは、2012年に『AAAさん』のツアーにオープニングアクトとして出させてもらった時ですね。 当時のマネージャーと「Twitter・mixi・アメブロでお客さんを増やしていこう」という方針だったので、出演後にはSNSのフォロワーが急増したりしていて、先輩の偉大さを間近で感じました。 『LACCO TOWER』はどうだったんですか?
塩﨑 俺らは、ライブハウスがきっかけで少しずつ広がっていったバンドだと思っている。 各地のライブスタッフの皆さんが紹介してくれたり、イベンターさんにプッシュしてもらったりと。 あとは「薄紅」で『ドラゴンボール超』のエンディングを担当させてもらった時には大きな反響を感じたかな。
颯 確かに、僕らも「DREAMIN’ ON」で『ONE PIECE』の主題歌を担当させてもらった時に同じことを感じましたね。 ほかのメンバーは結構コンペにも参加しているんですけど、僕は参加したことがなくて。 最近、僕も高校の同級生でミュージシャン仲間の小林ファンキ風格(PARIS on the City!|Gt&Cho)と初めてコンペに参加したんです。
塩﨑 カッティングギターの子だよね? 知っているよ。 同級生なんだ!
颯 ご存知でしたか! 彼と作ったものを明神ナオさん(PARIS on the City!|Vo&Gt)に形にしていってもらったんですけど、採用が決まった時には嬉しくて思わずガッツポーズしました(笑) 「FAIRY TAIL 100年クエスト」というテレビアニメのオープニングだったので、実際に流れている映像のクレジットに同級生と名前が並んでいるのを見てエモくなっちゃいましたね。 実際に皆さんの元にこの「Story」という曲が広まっていくことを考えると、曲に対しての責任感みたいなものをより感じられましたし、それをいつもこなしていたメンバーの凄さを改めて再確認できました。
塩﨑 コンペの場合、お題があってそのイメージをどう表現するかだからね。 表現力だったり想像力が求められるよね。
颯 僕の中で、アニメの曲のイメージ像があって、「頭サビがあって、Aメロで落ちて、Bメロで上がってきて、サビでドーン!」みたいな。
塩﨑 めっちゃ分かる! アニソンっぽいね。 それでサビ終わりで締めるんだよね(笑)
颯 ダンスって曲に合わせて振り付けをしますし、どう表現するかを考える時も曲ありきな部分が大きいんです。 例えば、耳から入ってくる情報と目から入ってくる情報が結びついて、見ている人に様々な感情を与えるものなんだと思います。
塩﨑 なるほど、曲作りと振り付けは基本的に思考は同じかもしれないね。 今度、『冬ノ三部作』をリリースするんだけど、まずは冬の情景を思い浮かべるところから始まっていて。 雪が舞っている=バラード=切ないメロや旋律、じゃあ詞はどんなものを付けようかってね。 俺らって表現者だし、音楽や踊りで情景を可視化させているんだよね。
颯 まさに! その通りです。 春の曲なら手で花の動きをつけたり、夏なら激しく踊ってみたり。
塩﨑 最近、『Da-iCE』はワンマンライブ以外にもフェスにも積極的に出ているイメージがある。 柔軟になってきたのかな?
颯 昔はMCなしでひたすら歌って踊っていた時期もありました。 僕たちはフェスに出る時、もっと多くの人たちに知ってもらいたいし、楽しんでもらいたいなって考えています。 リハで「スターマイン」をやって、「本番はもっと盛り上がってね!」ってお客さんを煽ったりして。 もちろん、「ダンス&ボーカルグループである」ということを忘れないように自分たちのカッコイイ部分も織り交ぜつつ。
塩﨑 フェスやイベントって、どうしてもワンマンと違って時間的な制約が多いじゃん? かと言って、伝えたいメッセージはブレちゃいけない。 バンドで言うと、曲にアレンジを加えたり演出が加わってきたり、ライブならではの光景が見られるのも醍醐味だと思う。 尺の関係でテンポを少し上げたり、フレーズを削ったり出たとこ勝負で色々やったりできるしね。
颯 ロックフェスって最高ですよね。 最近は、僕らもバックバンドを付けられるようになって、生音でステージに上がるんです。 その中で刺激をもらうこともたくさんあって、グループにも還元されていると思います。 僕たちがロックフェスの現場に出ていくことを喜んでくれる6面さん(ファン)もいれば、会場にはほかのアーティストさん目当てで「Da-iCEも観ておくか」という人もいて。 あとは海外ライブ。 アメリカやインドネシアのフェスに出させてもらう機会があったんですが、良くも悪くも何でもありでお客さんたちが音楽に対してピュアな人たちが多くて。 動画撮影OKの曲では、スマホを片手に持っているのに、楽しみすぎちゃって全然動画撮れていない様子とか、曲が分からなくても盛り上がってくれたり。
塩﨑 確かにフェスの方がそういった反応をもらえることが多いよね。 俺ももっと日本人は音楽に身体を委ねてもいいのにって思うよ。 でも、意外だったなぁ。颯くんほど売れっ子なら、ワンマンをこなしていけば安泰のようにも思うけど。
颯 もっともっと上に行きたいんです。 だからロックフェスに出ていくことで、まだ僕たちの音楽に触れていない人たちをどんどん巻き込みたいと思っています。
塩﨑 根がロックだ。 大好物だよ、アツい男! 『東京スカパラダイスオーケストラ』がロックフェスに出るようになって、今じゃ欠かせない存在になっているように、『Da-iCE』も同様に狙えるんじゃないかな。 これは盃を交わさずにはいられないね。
3. 人間関係を円滑にするお酒の場
颯 啓示さんは、バンドをやっていなかったらどんな仕事をしていたと思います?
塩﨑 あえて言うなら教員かなぁ。 両親が教育関係の仕事をしていて、特別、反抗期とかがあった訳じゃないんだけど、敷かれたレールに乗っかりたくなかったんだよね。 ベース講師をやっていた時期もあって、自分で言うのもアレだけど、結構人気のある方だったと思うよ(笑) 颯くんは?
颯 ダンスの先生ですね! 小学生の頃に、恩師の先生に出会ってからずっと憧れていたんです。 むしろ今の業界にいることの方が想像できていなかったので、僕もそのままダンスの先生になるのかなって思っていました。
塩﨑 ダンス講師か、どこか通ずるものがあるね。 二人とも、結局は音楽やダンスからは離れられない、根っからの表現者なのかもね。
塩﨑 颯くんは普段からお酒は飲む方?
颯 飲みますよ! mottoの取材現場でもついついワインを買っちゃうくらい(笑)
塩﨑 お約束で毎回訊いているんだけど、お酒で打ち解けられた話とかあったりする?
颯 先輩とご一緒する場が多く、今日もそうなんですけど、僕緊張しがちなのでお酒が入った方がよく喋ります(笑) 先輩ともコミュニケーションを取りやすくなる気がします。 あとは、明神さんと「Story」の作曲をしていた時は、行き詰まったら飲みに行って、そういう場でアイデアが出たりなんてこともありましたね。
塩﨑 あるあるだ! スタジオに篭っちゃうとアイデアも煮詰まっちゃったりするんだよね。 メンバーで飲む時なんかは、言いづらいことも素直に言えたりするしね。 ちなみに、日本酒は好き?
颯 お寿司を食べに行く時や、ライブで地方に行く時の打ち上げなどでその土地の地酒を飲むことが多いですね。
塩﨑 日本酒ってちょっと難しい雰囲気があり、飲むシーンを限定されているようなイメージあるよね。 ただ、飲んでみると全然そんなことはなくて、日常的に飲めるお酒なんだって分かるんだけどね。
颯 それはあるかもしれないですね! いつもお店の方に「どれが合いますか」とか「美味しいやつください」って訊いちゃいますもん。
塩﨑 間違いない! 俺も、この連載が始まってから浅間酒造さんに教えてもらいながら日本酒の沼にハマっている。 今日のペアリングも意外性がありつつ、どれも美味しかったし。
颯 「昆布〆ヒラメのカルパッチョ」に合わせてもらった「浅間山 IBUKI」は、個人的にはツボでした。 アルコール度数が低めなので飲みやすいし、洋風なのに味付けがわさびと薄口醤油を合わせているので、日本酒とマッチするなという感じ。 あとは酢豚のパイナップルが苦手なんですが、「桃と自家製カラスミの冷製フェデリーニ」は日本酒との相性も良くて驚きでした。
塩﨑 俺は「Premium純米大吟醸 秘幻」かなぁ。 「黒毛和牛のグリルとチーズリゾット」が、ごぼうソースだったからコッテリしすぎている訳でもないけど、ワインのような感覚で楽しめた。 後輩たちにも、日本酒はこんなに美味しいんだって伝えたい一本だったな。
颯 どうしたらみんな日本酒を飲んでくれると思います?
塩﨑 さっきも話に出たけど、群馬の人って「群馬」とか「地元」みたいなワードに弱いじゃん? 群馬縛りのフェスとかがあれば、みんな集まるんじゃないかな。 MCはヒデさんと井森さんに任せて、『Da-iCE』や『LACCO TOWER』がライブをして。 フードも高崎パスタや群馬ならではのものだけ集めて、そこには浅間酒造さんの美味しい日本酒も並んでさ。 パスタと日本酒が合うのも今日知ったし!
颯 いいですね! 僕らも自分たち主催のフェスなんてまだまだ考えられませんけど、規模とかよりは、自分の好きな人たちやものを集めて作り上げたいという理想はあるので。
塩﨑 やっぱりそこに行き着くんだよなぁ。 颯くんへのイメージ変わったし、もっと語りたいよ。 ちょっと話し足りないから、もう一軒飲みに行こうか?(笑)
颯 行きましょ、行きましょ。
本来のフィールドは違えど、「地元」や「表現者」という共通ワードから見えてきたのは、常に上を目指すという熱量。新しい取り組みにチャレンジしたり、「去年を超える」という裏テーマを掲げてI ROCKSを開催する塩﨑啓示、「もっと上に上に行きたい」とロックフェスへの出演や作曲に参加するなど活動の幅を広げる和田颯。同様のベクトルで突き進む両者が、それぞれの表現をもって同じステージで交わる、そんな日を迎えられることを期待したい。(完)
4. 組み合わせ次第で日本酒の楽しみ方は無限大!
日本酒の種類は千差万別。料理に合わせて、お気に入りの一本を探すのも楽しみ方の一つ。今回は、伊勢崎市のカフェ&バー「luce cafe」協力のもと、浅間酒造の日本酒と旬な食材で、ペアリングの楽しみ方をご紹介します。
浅間山 IBUKI × 昆布〆ヒラメのカルパッチョ
あっさりとした一品に合わせる最初の一杯には、バランスの良い「浅間山IBUKI」を。程よい甘みと酸味が調和され、繊細な旨味が互いの良い部分を高め合う組み合わせ。固定観念に捉われず、できる限り感性で楽しめるよう必要情報以外をあえて非公開にした一本。
純米吟醸 あさまやま × カキと彩野菜のマリネ
カキの持つミネラル感に野菜のソースを合わせた爽やかな料理には「純米吟醸 あさまやま」を。爽やかな口当たりと米の旨味を感じる一杯が、口の中で華麗にまとめ上げます。上質な香り立ちも料理に寄り添いながら心地良い余韻を残してくれる。
Premium純米大吟醸 秘幻 × 黒毛和牛のグリルとチーズリゾット
黒毛和牛の旨味を引き立てる華やかな香りと豊かな甘み。余韻でじっくりと旨味を感じられる「Premium純米大吟醸 秘幻」をセレクト。日本酒単体でも十分な飲み応えがありながら、牛肉の旨味との相乗効果でそれぞれがより一層引き立つ。
また、日本酒造りに使われる米(酒造好適米)は、皆さんが普段ご飯として食べているもの(食用米)とは異なるのだそう。そもそも、日本酒は“米”を主原料にして造られる醸造酒の一種。使用する米によって酒の味も大きく変わるため、原料の選定も蔵人の大切な仕事です。酒造りに向くように開発された米を「酒造好適米(酒米)」と呼び、日本酒造りに特化した米を意味します。「酒造好適米」と「食用米」は味だけでなく、性質などにもかなりの違いがあります。
〈酒造好適米と食用米の違い〉
①酒造好適米は米の粒が大きい
米の大きさは1,000粒の重さで計測しますが、酒造好適米は食用米に比べて大きいのが特徴(酒造好適米が25〜30gに対して、食用米は24g以下)。酒造りでは精米歩合が75%以下と高く、食用米よりも多く削る必要があるため、粒の大きさが求められます。
②心白(しんぱく)の含有量が多い
酒造好適米にしかない特徴で、米に「心白」があること。心白とは、米の中心にある白色不透明な部分で、タンパク質の含有量が少なく、粘度が高く米を磨いても砕けません。また、酒の醪(もろみ)にもよく溶けるという性質があります。酒造好適米はこの心白の占める割合が食用米と比較して大きく、酒造りに適した構造をしています。
③タンパク質・脂質の量が少ない
タンパク質や脂質の量が、食用米に比べて少ないこと。ご飯として食べる場合、タンパク質や脂質は旨みに繋がる大切な要素ですが、酒造りにとっては厄介な存在。タンパク質が多いと雑味の原因になり、脂質が多いと日本酒らしい香気成分の生成を邪魔してしまいます。また、主として米の外側部分にタンパク質は含まれ、外側を削る精米作業という観点からも大きい粒が適していると言えます。
※そのほかにも細かな違いはありますが、これまで長い歴史の中で技術者たちが品質の良い日本酒を造るために研究を重ねた結晶が、この「酒造好適米」になります。
また、「ワインの造り手が葡萄から育てるように、米から栽培することで“真の地酒”を醸したい」という想いから、浅間酒造では平成23年に酒米の栽培をスタート。様々な品種から選んだ「改良信交」は、5代目が稲穂の立ち姿に惚れ込んだ長野原の土地によく馴染む酒米です。浅間酒造の“真の地酒”を私たち消費者に届けるため、年々作付量を増やしています。そして、いよいよ今年の酒米の収穫が始まります。
浅間酒造のオンラインショップなら誌面で紹介した日本酒から、店舗でも人気のヨーグルト酒、ピッツァやバスクチーズケーキなども購入可能です。皆さんも秋の夜長をグルメと日本酒で楽しんでみてはいかがでしょう?
PROFILE
LACCO TOWER(ラッコタワー)
2002年、伊勢崎市出身のメンバーを中心に結成。 2015年『日本コロムビア(トライアドレーベル)』よりメジャーデビュー。 フジテレビ系TVアニメ『ドラゴンボール超』エンディング主題歌、『ザスパ群馬』公式応援ソング、『伊勢崎オートレース』公式テーマソング、太田市公式イメージソングなど数多くのタイアップ曲を手がけている。 そのほか、群馬プレデスティネーションキャンペーンの一環として『SLぐんま(JR東日本高崎支社)』とのタイアップを行うなど、その名を全国へ轟かせている。 2014年からは群馬音楽センターにて自身主催のロックフェス『I ROCKS(アイロックス)』を開催し、6年目となる2019年公演では4日間全日程SOLD OUTを記録。 2021年には新型コロナウイルス感染症の影響により延期となった、2020年公演とのWネームとして『I ROCKS 20&21 stand by LACCO TOWER』を、メンバーの地元・伊勢崎市で開催した。 2024年11月〜2025年1月にかけて、冬ノ三部作 公開記念公演『独想演奏会』を群馬・大阪・東京で開催する。
[WEB]https://laccotower.com/
[X]@LACCO_TOWER
[IG]@laccotower_official
▼【LACCO TOWER】 LIVE INFORMATION
LACCO TOWER presents 「Me Three」
9月15日(日)@名古屋CLUB QUATTRO(愛知県)
9月16日(月祝)@梅田CLUB QUATTRO(大阪府)
9月23日(月祝)@渋谷CLUB QUATTRO(東京都)
w / BRADIO / ラックライフ
鶴フェス 2024
10月5日(土)@鶴ヶ島市運動公園(埼玉県)
w / 鶴(DBNK BAND) / アルカラ / GAKU-MC
スターダスト☆レビュー / 馬場俊英 / リアクション ザ ブッタ / 市川セカイ / 大門大とバーバラ亜紀 / 竹森マサユキ(カラーボトル) / ドン・タカハシ / ナカノアツシ(GRAND COLOR STONE) / and more
LACCO TOWER 冬ノ三部作 公開記念公演
「独想演奏会 〜君〜」
11月9日(土)@高崎芸術劇場スタジオシアター(群馬県)
「独想演奏会 〜悪魔〜」
12月1日(日)@心斎橋Music Club JANUS(大阪府)
「独想演奏会 〜深雪〜」
1月18日(土)@日本橋三井ホール(東京都)
PROFILE
Da-iCE(ダイス)
4オクターブのツインボーカルが魅力の5人組男性アーティスト。 メンバーは、ボーカルの大野雄大・花村想太と、パフォーマーの工藤大輝・岩岡徹・和田颯の5人。 2011年に結成し、2014年にメジャーデビュー。 2021年にリリースした「CITRUS」では、『第63回輝く!日本レコード大賞』を受賞。 TBS火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』主題歌となる「I wonder」はTikTok総再生回数7億を突破。 2024年はメジャーデビュー10周年イヤーとして、ライブハウスツアー、インストアイベント、アリーナツアーを開催予定。 また、群馬県出身の和田颯は、自身がプロデューサーを務めるアパレルブランド「how」を展開するなど、パフォーマーのみに留まらない多才な表現からも目が離せない。
[WEB]https://da-ice.jp/
[X]@Da_iCE_STAFF
[IG]@da_ice_staff
▼【Da-iCE】 LIVE INFORMATION
a-nation 2024
9月1日(日)@味の素スタジアム(東京都)
w / GENERATIONS / 浜崎あゆみ / 倖⽥來未 / MAZZEL / NCT WISH / NiziU / Red Velvet / 東⽅神起 / and more
Da-iCE 10th Anniversary Instore Event 2024-MUSi-aM-
9月22日(日)@万代シテイ(新潟県)
9月22日(日)@イオンモール秋田(秋田県)
10月6日(日)@豊砂公園(千葉県)
Da-iCE 10th Anniversary Arena Tour 2024-MUSi-aM-
11月23日(土)@Asue アリーナ大阪(大阪府)
11月24日(日)@Asue アリーナ大阪(大阪府)
12月7日(土)@国立代々木競技場 第一体育館(東京都)
12月8日(日)@国立代々木競技場 第一体育館(東京都)
※ワンマンライブ
Da-iCE DAY 2025
2025年1月15日(水)Kアリーナ横浜(神奈川)
2025年1月16日(木)Kアリーナ横浜(神奈川)〈a-i contact 大きい会場でふざけちゃって五面なサイ〉
2025年1月17日(金)Kアリーナ横浜(神奈川)
※〈a-i contact 大きい会場でふざけちゃって五面なサイ〉公演では歌唱の予定はございません。予めご了承ください。
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→10周年を迎えるI ROCKS!豪華出演者が集う群馬の春フェスとバンドの絆。
▼クレジット
出演/塩崎啓示(LACCO TOWER)、和田颯(Da-iCE)
ヘアメイク/馬場宏美(塩崎啓示)、佐々木麻里子(和田颯)
コーディネート/樋口侑作(ΛWORD.)
衣装/ΛWORD.、本人私物
ロケ地/メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎、I ROCKS BASE、luce cafe
特別協力/浅間酒造株式会社、luce cafe
撮影/三木康史(troisdesign)
文/佐々木覆(troisdesign)
※motto vol.36「塩﨑啓示ノ音互地心」「Da-iCE和田颯のハヤペディア」の記事を一部転載しています。
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
【対談】塩﨑啓示 × 和田颯|年齢もジャンルも異なる二人の初対談。