こんにちは。motto編集部ライターのERIです。みなさん元気にしていますか?暖かくなってきましたね。外で過ごすのも心地よい季節になってきました。群馬県に住んでいると、ついつい車で移動しがちですが、公園で散歩したり、街中を散策したりするのも楽しいですね。今回は、高崎の街中を散策するなら是非お立ち寄りいただきたいコーヒースタンド『warmth(ウォームス)』をご紹介します。
1. シンプルなのに温かみのある空間

「老幼男女、少しでも人生の余白を大切に感じることができる、寄合所のような場所になれますように。」そんな想いを込めて、お店作りをされている『warmth』。2021年6月に、高崎駅西口から徒歩圏内の東一条通りにオープンしました。

店内に一歩足を踏み入れると、光を大きく取り込む開放的なウィンドウ、木製のカウンター、ベンチが迎え入れてくれます。

元々あった建物から天井を抜いて、梁を見せる造りになっており、優しいダウンライトの光も相まって木のぬくもりが感じられ、まるでおばあちゃんの家のような安心感。まさにお店の名前のような「warmth(温かみ)」や居心地の良さが印象的です。

店内のBGMは「山下達郎」「松任谷由実」「スピッツ」など、誰もが耳にしたことのある音楽が彩ります。アナログ特有の温かい音色が奏でる懐かしのミュージックと、コーヒーの香りに身を包まれながら、まったりゆったり過ごせる空間は心もあたたまり、幸せですね。なお、店内の写真撮影はNGだそうなので注意を・・・。

2. 極上の一杯に秘められたこだわり

「クリーンで甘みがあり、飲む人にその美味しさがしっかり伝わるもの」「産地の風土が伝わり、口に含んだ時に農作物本来の風味や心地よさを感じられるもの」を提供したいとのこと。コーヒーの風味は豆の産地の土地柄で変化するそうですが、オーナーの福島さん自らテイスティングし、現地に出向いた上で生産者から直接買い付けを行っています。毎年同じ生産者から買い続けることで、お互いの理解や生産背景の透明性が深まるそうです。

ハンドドリップとエアロプレス(空気圧によってコーヒーを抽出)を選ぶことができ、一杯を丁寧に淹れてくれます。コーヒーに詳しくない方でも、優しいバリスタさんたちが要望を汲み取り、選び方や飲み方まで丁寧にアドバイスをしてくれるので安心です。

ちなみに、筆者の学生時代の友人で都内某店でバリスタをしている者も、『warmth』や福島さんの存在を知っていました。聞くところによると「コーヒー豆のクオリティコントロールは関東屈指」と言われており、オープン時から業界では話題になっていたそうです。実際に、北は北海道、南は沖縄県、全国各地から『warmth』目当てにわざわざ群馬まで足を運ぶ方も多いのだとか・・!
3. 生産者にリスペクトを持った豆の数々

こだわりの豆は、フルーティーで華やかに香る浅煎りのものが人気。手間暇かけて育てられた農作物本来の味わいを楽しめます。お店で購入することも可能。以下、編集部おすすめの豆をご紹介。豆の説明は『warmth』のポップからの引用ですが、そのボキャブラリーの豊富さから、産地の光景が目に浮かぶようです。素晴らしい・・・。※()内は生産者

コスタリカ産ティピカ(ディエゴ・アルマンド・マドリガル)
現地買い付けのカッピングでもハイスコアを点けたロス・マドリガルのロットを日本初輸入。生産者のディエゴと妻のリズは、コスタリカでも有名な生産者一家に生まれたサラブレッド。まだロス・マドリガルを立ち上げて間もないですが、その血筋や環境、ノウハウから途轍もないポテンシャルのコーヒーを作り上げています。証明書付きの苗から育てられるエキゾチックな品種は、その風味特性を明らかに有し、徹底されたプロセシングからは効果的な味わいの構成が達成されています。こちらはどうしても惹かれてしまうティピカ種。そのデリケートなフローラル香に金柑やビワ、マイヤーレモン、バナナ、マンゴーなどの黄色い果実のニュアンス。素晴らしく滑らかな質感は、まるでミルクキャラメルを舐めているかのよう。

エチオピア産エアルーム(ウリ)
王道イルガチェフのキャラクターが感じられるグッドなエチオピアウォッシュド。レモンや白桃、ジャスミンの風味。ローズマリーやコリアンダー、薄くホワイトペッパーの少しスパイスなニュアンスと、キャラメルを思わせる甘さの余韻が長く続きます。味わいの強度とクリーンカップにも長けていて、あの華やかでエキゾチックな伝統的なエチオピアウォッシュドのキャラクターが感じられます。ブラックコーヒーが苦手な方にもおすすめ。

グアテマラ産マラカトゥーラ(ハビエル・カブレラ)
世界で最も美しい湖とも称されるアティトラン湖のほとりにあるチャカヤ農園。自然保護区の中にあるこの農園はアティトラン湖を一望できる圧巻の景色と自然、そして厳格に美しく管理された精製には目を奪われました。急激な乾燥(紫外線)を防ぐために黒い布で屋根を作りスロードライングにしたり、エキゾチックな品種の生産に取り組んでいます。現地のカッピングでもクオリティが良かったのですが、手元に届き生豆を見ると、そのシビアに管理されたであろう豆の綺麗さと欠点豆の少なさに驚きました。とてもクリーンカップに長けていてシルキーな舌触り。ハーバルな印象と大粒品種ならではの力強い味わい。甘さとその味わいのボリューム、液体の綺麗さは一級品。美しく力強い自然を感じる味わいを是非。

ドリップバッグ・ブレンド ”情趣”
甘く、香ばしいマイルドな味わい。程よいコク深さと果実味をアクセントにしたブレンド“情趣”。

ドリップバッグ・エチオピア ナチュラル
華やかでフルーティーなスッキリとした味わい。紅茶やフルーツティーのような感覚で軽やかなブレイクに。

POINT

4. 高崎で最上級のコーヒーを味わおう!

『warmth』オーナーの福島宏基さん(写真右)は、業界では知る人ぞ知るスペシャリスト。バリスタを目指したきっかけは、雑誌のBRUTUSをきっかけにスペシャリティコーヒーに出会ったこと。そこからコーヒー巡りを始めたのだとか。

バリスタ世界チャンピオンのポール・バセット氏がプロデュースする「Paul Bassett」でバリスタとして腕を磨いた福島さん。その後「World Aero Press Championship」にて日本人初の世界チャンピオンを獲得した佐々木修一氏と共に「PASSAGE COFFEE」の立ち上げに携わります。「PASSAGE COFFEE」退職後は、生豆商社「SYU・HA・RI」でグリーンバイヤーとして経験を深めたそう。現在は生豆のインポーターとしても活躍しながら、『warmth』の運営を行っています。

2023年3月には、高崎市の中紺屋町に酒処と焙煎所を併設した2号店「warmth 離れ」もオープン。「地域に根ざしたコーヒースタンドでありたい」との思いで、ビジネスにこだわることなく、仲間と共に居心地の良さを大切にしたお店作りを心がけているそうです。これからの活躍がますます期待されますね。皆さんも高崎の町歩きの際は、是非『warmth』であたたかい時間を過ごしてみては・・!
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▼クレジット
撮影/三木康史(troisdesign)
文/ERI
※motto vol.38「Da-iCE和田颯のハヤペディア」の記事を一部転載しています。
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
warmth
- [所在地]
- 高崎市通町69
- [営業時間]
- [月~金]7:00~19:00 [土日祝]8:00~19:00
- [定休日]
- 無休