こんにちは!motto編集部のオオウ(@ounco_coverdeath)です。mottoの読者の皆さんは、甘い物がお好きですよね!筆者もフルーツタルトにチーズケーキ、プリン(昔ながらの固め)、チョコなど目がありません。仕事の息抜きに、ちょっとした手土産で持っていく時など、頼ってしまう場面も多々。今回ご紹介するのは、筆者もずっと気になっていて、いつか記事にできたら良いなと思い描いていたパティスリー『L’atelier it。(ラトリエ イット)』です。目を奪われるアートな洋菓子に、開店直後からお客さんが訪れる超人気店なので、気になった方はぜひCHECKしておいてくださいね!
CONTENTS
1. アンティークの温もりと高級感の漂う純白の洋菓子店

高崎駅東口はオフィス街のイメージが強いですよね。駅から徒歩3分、路地裏にひっそりと店を構えるのが『L’atelier it。』。大きな看板を掲げることなく、さりげないサインが店主のセンスの良さを感じさせます。

白を基調とした清潔感のある店舗はニューヨークの倉庫とフランスのアンティークをイメージしているのだそう。余白のある空間使いで、商品を選ぶ時間さえも心が安らぎます。

アンティークの温もりを感じるシェルフやテーブルにはこだわりの焼き菓子やチョコレート、そして、ショーケースには芸術的なケーキたちが顔を並べます。商品はもちろんのこと、空間や接客の部分も含めたトータルで大切にしているのだそう。

また、店名の「it。」は「糸」から来ているのだとか。「糸のようにお客様との繋がりを大切にしたい」「it。の洋菓子を購入してくれたお客様が手土産としてまた別の方に渡すことで、さらに繋がっていく糸のようでありたい」という願いが込められています。伊藤さんだから「it。」という単純な理由だけではないんですね!
2. 洋菓子を通じて表現する芸術作品

オーナーシェフを務める伊藤さんは渋川市出身。高校卒業後の進路は、飲食業界か美容業界で迷ったそうですが、県内の調理師専門学校に進学しました。そのまま新卒で県内の洋菓子店に入り、技術はもちろんのこと、スー・シェフとして店舗運営のノウハウも学んだそうです。11年間勤め上げ、そこから独立に向けて動き出します。イベント出店などの期間を経て、2023年4月、念願の『L’atelier it。』をオープンさせました。

地元の渋川市ではなく、高崎駅付近に店を構えたことについて伺うと、「自分が表現したいことと、それを受け入れてくれる土壌がある場所でチャレンジしてみたかったんです。」と伊藤さんは語ります。

『L’atelier it。』に並ぶ洋菓子たちは、独創的で芸術的な美しさすら感じます。宝石のような輝きを放つ作品を手がける伊藤さんが働いていたのは、意外にもいわゆる街の洋菓子店。「洋菓子は基礎が重要なんです。あとは、思い描くものをどのように形として表現するかなので」と続けます。
3. 計算されたビジュアルと味が奏でる感動の連続

『L’atelier it。』の息を呑むほどの作品は、五感で楽しむことができます。「小さな感動を日常に」をコンセプトに、ビジュアルと味の2段階で感動を与えてくれます。目を奪われるビジュアルと飽きのこない味わいが魅力。材料は無添加、上質な食材を使うことをモットーに、素材が持つ味や香りを最大限引き出しています。

「ショートケーキはイチゴとクリームやスポンジを一緒に味わってほしんです。」と、伊藤さんのこだわりが詰まった「ショートケーキ」。通例のショートケーキは一粒のイチゴを最初か最後に食べることが多いと思いますが、『L’atelier it。』のショートケーキは、一緒に食べられるよう刻んであります。大人でも最後まで美味しく食べられるよう軽めの味わい。その秘訣は外側と内側で生クリームを変えているのだそう!

ギリシャ神話からインスピレーションを得たというこちらの「セレネ」。月の女神「セレネ」に贈られた羊の純白の毛皮と満月を掛け合わせて、バニラムースで表現。中にはイチゴ、ラズベリー、ブルーベリーの甘酸っぱいコンポートが入っていて、土台にはサクサクのチョコレートクランチを敷いているので食感の違いを楽しめます。味の組み合わせはフレンチから発想しているのだそう!

『L’atelier it。』の顔とも言えるケーキがこちらの「シェリー」。見たことないようなビジュアルもさることながら、特筆するのは口に含んだ時の感動。アールグレイのガナッシュやブラックベリーとチョコレートのムースなど、7層で彩られているので、味の立体感や香りを存分に楽しめます。伊藤さん自身も好きな組み合わせという逸品です。

焼き菓子も見逃せません。ブルターニュ地方の伝統焼き菓子「ガレットブルトンヌ」は、バターをたっぷり使った厚焼きのサブレ。一口かじれば、ザクザクとほろほろ食感に加え、バターのリッチな風味が口いっぱいに広がります。個人的には「シュークリーム」も抜かりなくておすすめです。オーダー後にクリームを詰めてくれるのですが、甘さ控えめのミルキー感で老若男女楽しめますよ!
4. スイーツをきっかけに人生が豊かになりそう!

余談ですが、筆者の兄弟も料理人で、本場フランスで修業を積んでいたことがありました。現在、地元の食材や郷土料理という切り口でフランス料理を「作品」として表現する姿勢は、同じ技術職としても尊敬しています。

『L’atelier it。』は、「L’atelier」を冠にするように、その意味は「芸術家が仕事を行うための専用の工房」です。伊藤さんは芸術作品を生み出すために、その努力を惜しみません。「ありとあらゆる本は網羅しました。」「Instagramでも目にしない日はないです。」と語ってくれたように、お店をオープンさせた今でも常にアンテナを張り続けているのだそう。

唯一無二の甘美で「小さな感動」を届けてくれる『L’atelier it。』。特別な日に、特別な相手に。頑張った自分へのご褒美に。会話のきっかけになったり、明日への活力になったり一つのスイーツをきっかけに人生が豊かになりそうな予感。ぜひ足を運んでみてくださいね!
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▼クレジット
撮影/三木康史(troisdesign)
文/佐々木覆(troisdesign)
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
L’atelier it。
- [所在地]
- 高崎市栄町15-15NOAマンション1-C
- [TEL]
- 027-386-2720
- [営業時間]
- 11:00~18:00
- [定休日]
- 水曜、木曜