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2023年11月25日に「motto vol.33 -2023冬号-」を発行しました。

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【高崎市】ヴィンテージ初心者からコアなファンまで虜にする古着屋。

こんにちは!motto編集部のオオウ(@ounco_coverdeath)です。皆さんはどの季節が好きですか?筆者は秋が一番好きです。秋の味覚はもちろんですが、過ごしやすい気候、そして秋色に染まる風景やファッションの色味。近年では秋が短く、すぐに冬を迎えてしまうのもどこか切なくて良いですよね!そして、個人的に秋物は古着を取り入れたくなります。さて、今回ご紹介するのは、古着屋『Handle_6(ハンドル シックス)』。vol.40のハヤペディア・古着特集でも紹介させてもらいましたが、改めて「古着ってワクワクするなぁ」と感じました!まだ新しいお店なので、ぜひCHECKしてみてくださいね!

1. 知る人ぞ知る、古着のパラダイス

『Handle_6』は、群馬県高崎市、高崎問屋町駅(貝沢口)から徒歩5分、通りから一本外れた場所にひっそりと佇む隠れ家の様な古着屋。2025年にオープンしたばかりの新しいお店です。

通りからは見当たらない住宅街の中という立地と、ちょっぴり入りづらい外観がまさに知る人ぞ知る隠れ家感を増幅させています。

店主の新井さんは、「生活の一部としてのお店を持ちたい」という想いから、祖母の持ち家だったという建物を自分たちの手で改装して作り上げたのだそう。お気に入りポイントと語る、広々とした高い天井も新井さんが自ら取り払ったもの。店内のレイアウトやディスプレイもころころと変わるので、何度足を運んでも新鮮さを味わえます。

ヴィンテージ初心者からコアなファンまで虜にする商品ラインナップが魅力で、近年のものに加えて、20〜50sのレアな古着や日本の骨董、欧米の雑貨も揃います。古着屋の醍醐味でもある、ほかとは被らない一点モノとの出会いを楽しめます。また、専用駐車場もあるので、車での来店もOKです!車社会の群馬県民にはありがたいポイントですよね!

2. お手頃な価格帯の商品からコアなヴィンテージまで揃う

筆者も初めて『Handle_6』に足を運んだ際は「本当にこんなところにお店があるの?」と疑ってしまいました。そしてちょっぴり入りづらいかも・・・ですが、一歩足を踏み入れてみればそこは古着の宝庫でした!

アメリカ、ヨーロッパの古着や食器、花瓶、雑貨、日本の骨董品など、お手頃な価格帯の商品からコアなヴィンテージが並びます。ミリタリー、アウトドア、アメカジに加え、海外映画や舞台の衣装など、ジャンルには捉われず、「群馬でもしっかり古い物や面白い古着を届けたい」という新井さんのこだわりのもとセレクトされています。

人と違うものやちょっと変わったものを探している人に刺さるようなアイテムも多く、改めて一点ものの古着との出会う高揚感を味わわせてくれます。中には20〜30sのレアものも!

古着の定番、Levi’sのジーンズもプレミアムラインとしてモードな雰囲気をまとった「Levi’s Red」のものを置いてみたり、新井さんのお気に入りという50sのスキーウェアもコットン生地やあまり見かけない柄が珍しいですよね。

また、古着の取り入れ方として、最近は腰に何かを巻くスタイルが新井さんのおすすめなんだそう。全体の色味は合わせつつ、ワンアイテムの外しでアクセントにするのがポイント。

古着ならではの素材感やデザインなどに光る個性が、コーデに深みを与えてくれること間違いなしです。

3. 店主の想いが詰まったファッションフリークたちの集い場

『Handle_6』では、新井さんが都内で働いていた時のコネクションで国内外で買い付けを行っていて、メンズ8:2レディースで商品展開をしています。「レディースのアイテムはメンズにはない、デザインが可愛いものも多いんです」、と洋服への愛を嬉しそうに話してくれました。

『Handle_6』という、一風変わった店名は、「Handle=舵を切る」に新井さんの身長(180cm≒6フィート)というアイデンティティを合わせた造語。スタイルを作っていきたいという意気込みやエッジの効かせ方が店名にも現れていて、素敵ですよね!

また、ファッションを通して、コミュニティを広げる場としてのショップ像も目指しているとのこと。店内一角にはカウンターがあり、ドリンク類の提供も行っています。フランクに足を運べて、ファッション好きたちがリアルで繋がれる場所を大切にしているのだそう。素敵!

4. ファッションを通して広がるコミュニティの輪

店主の新井さんは、ファッションに造詣が深く、落ち着いた様子からは想像もできない若さに驚かされます。実は、中目黒の銘店「JANTIQUES」、そして高崎の「内田商店」で働いていたという経歴を持っていて、多くの洋服と触れ合ってきたそうです。

珍しいアイテムも多いので、ツボにハマる人はハマるラインナップが『Handle_6』の魅力。「個性を求める人や、お気に入りの攻めた一着が見つかってくれれば嬉しいです」と語ります。ファストファッションの良さもありますが、古着には古着のファッションの楽しみ方ができるのが良いですよね。

一点モノのヴィンテージアイテムや海外雑貨は、きっと眺めているだけで気分が上がります。物がありふれていて、スマホ一つで物が手に入る便利な時代。わざわざ足を運んで、オンリーワンを見つけて買う喜び。そこで生まれる人と人の繋がり。

「訪れる人の感性を刺激する」、そんな体験ができるお店が群馬にはまだまだあります!洋服との出会いの楽しさ、人との繋がりが詰まった『Handle_6』で、新たな世界への扉を開いてみてくださいね!

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こだわりの国産ブランドとヴィンテージアイテムを融合させた次世代型ショップ。
モダンでありながらも、温かみと安心感を覚えるコーヒースタンド。

▼クレジット
撮影/三木康史(troisdesign)
文/佐々木覆(troisdesign)

※motto vol.40「Da-iCE和田颯のハヤペディア」の記事を一部転載しています。 
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。

【高崎市】こだわりの国産ブランドとヴィンテージアイテムを融合させた次世代型ショップ。

こんにちは。motto編集部ライターのERIです。みなさん元気にしていますか?朝晩と冷え込む日が多くなってきましたね。暖かい日もあれば涼しい日や肌寒い日もあって、着る衣服も毎日試行錯誤ですが、秋冬シーズンはファッションのバリエーションも増えるので、毎日身につけるアイテムをコーディネートするのがワクワクする季節でもあります。ここ数年、世間では格安海外ネットショップやファストファッションが相変わらず流行ですし、手軽にトレンドを楽しむことが出来るのも魅力ではあるのですが、筆者個人としては、気に入った上質なものを大切に手入れしながら永く着たい派です。毎年毎年、なんだかんだで何かしらのアイテムが増えていくので、最近はクローゼットの中身を少しずつ手放したりもしているのですが、結局手元に残るのは上質でシンプルなアイテムばかりです。本日ご紹介する高崎のセレクトショップ『GANKO(ガンコ)』は、ものづくりや素材にこだわる国産ブランドが多くセレクトされているので、本物志向のファッショニスタにとてもおすすめのお店です。

1. ファッションアイテムが映える、モノトーンで統一されたシックな店内

2025年2月にオープンしたばかりの、セレクトとヴィンテージを融合させた、服へのこだわりが光る次世代型ショップ『GANKO』。モノトーンで統一されたシックな店内には、「OLD JOE」「LEH」「YASHIKI」など個性派ブランドのアイテムや、センス溢れるオーナー・長谷川さんの審美眼でセレクトした古着やヴィンテージアクセサリーなどが並びます。

高崎市上佐野町というエリアの旧中山道沿いに位置する『GANKO』ですが、元々倉庫だった建物を改装したものなのだそう。言われてみれば倉庫っぽい、インダストリアルな雰囲気も感じられるモノトーンでシックな店内は高い天井に広々としたフロアが印象的。

天井の黒やブロックのグレーなどが、こだわりを感じさせます。繁華街からは少し離れた場所にあるのと、店の前には4台分停められる駐車場もあり、車社会で暮らす群馬県民にとっては駅前などにある店舗よりも行きやすいな~、と個人的に思います。

2. サプール文化にインスパイア。コンセプトは「人と被らないもの」

「頑固=自由」を信条に、固定観念にとらわれない独自のスタイルを追求する場として、ファッションを追求する『GANKO』。独自の視点で厳選したアイテムを通じて、お客様が自分らしいスタイルを楽しむ場を提供しています。

ロゴには、長谷川さん自身の喫煙者としての要素を取り入れ、ファッションとしての尖りを表現。Oの中心に重なる3つの矢印は、吸収・思考・個性を象徴しているそう。吸収、思考、個性とは、長谷川さん自身が大切にしていることでもあり、良いと思うことを「吸収」し、吸収したことを「思考」し、さらにそれを「個性」に変えるという意味合いがあるとのこと。

また、世界の最貧国といわれるコンゴ共和国のサプール(SAPEUR)たちの文化からもインスパイアを受けているのだとか。コンゴ共和国には、貧しさの中で年収の平均4割を海外の高級ブランド服に使う「世界一お洒落な男たち:サプール」が存在しています。これは、SAPE(サップ「仏:Société des Ambianceurs et des Personnes Élégantes」の頭文字)からくる呼び名だそうで、植民地時代にもたらされた宗主国フランスのセンスに、アフリカ人独特の色彩センスや思想が加味されているスタイルでもあります。

厳しい日常を過ごしながらも、ファッションで自らを磨き、ポジティブなエネルギーを放つサプールたちは、装いを通してインスピレーションと生きがいに満ちて暮らしており、街をポジティブな方向に向かわせる起爆剤にもなっているのだとか。サプールたちのファッションは、なんとも奇抜な原色の色合いが目を惹くのですが、3色以内でコーディネートするというのが原則になっているのだそう。『GANKO』のラインナップやお店のSNSなどを見ても、限られた色数でのコーディネートがスタイルの基盤となっています。

3. それぞれのスペシャリストたちが手がける本物のアイテムたち

ここで、『GANKO』が取り扱っている主力ブランドをご紹介。

「一期一会」古き良き時代の丁寧なものづくりと多様な文化、その中に宿る崇高な美意識と卓越した技術力。忘却されてしまった価値観や生き様との邂逅を通じ、いにしえの知恵と美意識を模倣するのではなく、Vintageを現代にアップデートし、次世代に伝えるブランドです。

2004年に設立された、日本人デザイナーによるブランド。北インドの土地「LEH(レー)」がブランド名の由来。デザイナー自身が世界を旅し、現地の土着からのインスピレーションを受け、日本とインドのみならず各地で作品を制作しているのだそう。文化性、技術、美しいものを独自の審美眼でフレキシブルに取り入れており、デザイン性の高いアイテムが多い印象です。

繊維産業が盛んな両毛地域発のニットブランド。日常の風景や季節の景色などをテーマに盛り込むことが多く、着心地やデザインのみならず、着る人の暮らしや日常に物語を紡いでくれる、永く着られる価値ある一着が見つけられます。

ブランド名は、日本語の「久遠」、「遠い過去または未来」「永遠」に由来。「新しいものは古くなるけれど、美しいものはいつまでも美しい」という言葉のように、世界中に存在する古着や古布の持つ歴史や文化を取り入れながらも、その枠に捉われず、シンプルなカッコよさを追求するブランド。使い古して役に立たなくなった100年以上前の襤褸(ボロ)を生地に取り入れたり、古き時代のものづくりを現代に届けています。

ブランド数が多いので、もう少しピックアップを紹介しますね。昔から続くスタイルを現代に取り入れながら、生活に寄り添い、時間が経つほどに愛着が増していく、オーセンティックな日常着を提案するブランド「THE DAY」。暮らしを豊かにしてくれる服は、シンプルで上質であり、丁寧に作られています。そして細部には人を想う気遣いを感じます。デイリーユースに優れており、セットアップにもこだわりがある、永く使えるアイテムが豊富なブランド。「山内」は、すべて選りすぐりの上質な国内産の素材を使用し、すべて日本人の手による丁寧な仕立てにこだわり、純日本製の男性服を20年間作り続けているブランド。国境を越えた考え方をするよりも、日本に回帰して、足並みや気持ちのベクトルを揃えることにより美しいものづくりをするというコンセプト。繊細なセンスと気遣いが細部に宿る唯一無二の衣服が、本物志向をも唸らせます。綺麗めなイメージが根強いブランドですが、『GANKO』ではうまくカジュアルに落とし込むスタイリングも提案してくれます。

男性もののブランドが多いですが、ユニセックスで使えるアイテムもありますよ!個人的には「YASHIKI」のニットが気になります。またヴィンテージも、セレクトアイテムに違和感なく馴染むものをピックしており、状態の良いシャツやカットソーが主にピックアップされています。ぜひチェックしてみてくださいね。

4. コーデをアップデートさせる厳選小物たち

小物類も充実しているので、細部にこだわるのも良し。贈り物として喜ばれるものも見つかるかも?

眼鏡産業の一時代を支えた職人技を後世に残したいという思いで、元古着バイヤーの日本人デザイナーが2013年に立ち上げたブランド。色に深みがあり、使い込むほど肌に馴染み熟成する素材として、20世紀半ばまで主流だったセルロイド製の眼鏡は、量産に不向きな上、加工に手間がかかることから、技術の継承が途絶えつつあります。kearnyでは、各年代を彩ったデザインに敬意を払いつつ、すべての眼鏡にセルロイド製のパーツが用いられています

2021年設立のバッグブランド。「持つアクセサリー」をコンセプトに、日本国内の職人の手作業によるテクニックと、レベルの高い縫製で仕上げています。

2014年に設立された芦本工業株式会社が手がけるフットウェアブランド。「本質の追求、洗練されたものづくり、使い手目線」をもとに、ライフスタイルに高品質の材料や技術を取り入れ、フットウェア製品の製造、研究、開発を行っています。

各ブランドのものからヴィンテージものまで、アクセントを加えてくれるジュエリー類なども。メキシコ・タスコにてハンドメイドで制作されたシルバーアクセサリーは、シルバーならではのしっかりとした重さと存在感はありながらも、燻し加工を敢えて省いて後加工を最小限にとどめることで、シンプルな表情に。

5. 毎日をファッションで彩る

長谷川さんのおすすめアイテムは、KUONのリバーシブルキモノJKT。単品でも着られますが、ツータックトラウザーを合わせればセットアップも可。表裏で全く異なる表情なのが良いですよね。

LEHのレーヨン100%のオンブレチェックシャツを主体に、同系色でコーディネート。ウエスタンぽい形のシャツは、フロントのフラップポケットと両脇の刺繍がポイント。シューズや小物をレザーでまとめあげ、上品さをプラスしています。

お店のInstagramも、ぜひご覧ください。リール動画でオーナー自らアイテムの紹介をされているのが、とてもわかりやすくてイメージもしやすくて、おすすめです。男性服やアイテムが多いのですが、女性の皆さん向けには、例えば男性へのギフトにも喜ばれそうなアイテムもたくさんあると思います。(実は筆者も、夫の誕生日近くになったらプレゼントを買いに行こうかな・・?と密かに考えております。)

最後に・・昔の話になりますが、筆者は大学卒業後、新卒で某有名ブランドに就職し、東京都内の某デパートで販売員として働いておりました。当時、華やかなファッション業界の裏で様々な側面も見聞きし、色々と感じてきた過去があるのですが・・個人的に思うのは、日本国内産の良質な素材にこだわっていたり、日本の職人たちの貴重な財産である「ものづくりの技術」が詰まったブランドをたくさん揃えているところが、『GANKO』の本当におすすめできるポイントなのであります!!そして何よりオーナー・長谷川さんのセンスが抜群で、知識も豊富!そういったお店は本当に貴重ですし、これからも盛り上がってほしいと心から思っています。皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね!

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丁寧につくられた洋服や小物を楽しめる、ナチュラルベーシックなセレクトショップ。

▼クレジット
撮影/三木康史(troisdesign)
文/ERI

※motto vol.40「Da-iCE和田颯のハヤペディア」の記事を一部転載しています。 
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。

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