こんにちは!motto編集部のオオウ(@ounco_coverdeath)です!初年度から携わってきたLACCO TOWER主催の音楽フェス『I ROCKS 2024(アイロックス)』まで、残り1ヶ月と迫ってきました。ライブハウスのロックバンドが故郷・群馬で音楽フェスを立ち上げ、歩みを止めることなく10年の時間が経過。春が近づくと、「I ROCKSの季節だな」と考えてしまうくらい筆者の身体には染み付いています。さて、今回はこの春の風物詩となった『I ROCKS 2024(アイロックス)』のオーガナイザーLACCO TOWER・塩﨑啓示と初年度から出演し続けているIvy to Fraudulent Game・カワイリョウタロウのスペシャル対談を実施。2人の出会いからバンド人生やI ROCKSについて語ってもらいました。
CONTENTS
1. バンド大国で出会った世代の異なる2組
塩﨑 連載(本誌motto『塩﨑啓示ノ音互地心』)初回がリョウタロウって、なんだか安心するな(笑)改めてになるけど、いつから音楽に興味を持ったの?
塩﨑啓示(LACCO TOWER)
群馬出身5人組ロックバンド『LACCO TOWER(ラッコタワー)』のリーダー兼ベース。音楽フェスを主催するため『株式会社アイロックス』を設立し代表取締役社長を務める。FC限定イベント「シオザキッチン」の開催や「出汁マイスター」を取得するなど、メンバー随一のグルメ。メジャーデビュー後、『ドラゴンボール超』のエンディングを務めるほか、群馬のJリーグチーム『ザスパクサツ群馬(現ザスパ群馬)』の公式応援ソングを5年連続担当するなど精力的に活動している。また、自らがオーガナイザーとなり、地元群馬で音楽フェス『I ROCKS(アイロックス)』を企画し、2024年で初開催から10周年を迎える。
カワイ 「バンド」というものに触れたのは、小学生の頃だったと思います。きっかけは、父親が『BUMP OF CHIKEN』の幕張のライブ映像を録画していて、それを一緒に観ていたんです。
カワイリョウタロウ(Ivy to Fraudulent Game)
群馬県にて結成された3人組ロックバンド『Ivy to Fraudulent Game(アイヴィートゥーフロウジュレントゲーム)』のベース。Instagramでは自前のパスタを披露するなど、グルメな一面も持ち合わせているほか、持ち前のファッションセンスを活かしたグッズのデザインも手がけている。メンバー脱退、上京といった環境の変化を乗り越えながらも精力的に活動を続け、2023年にはMAN WITH A MISSIONのジャパンツアーに参加。2024年1月にはZepp Shinjukuワンマン公演をSOLD OUTさせる。I ROCKSには初年度から出演し続けているなど、同郷の先輩LACCO TOWERからの信頼も厚い。
塩﨑 そこから楽器を始めたってこと?
カワイ いや、当時は『ORANGE RANGE』なんかもお茶の間に出ていたと思うんですけど、まだ「バンド」としては認識していなかったと思います。中学生になって、父親の影響で洋楽のバンドと出会うんです。高校に進学してからも最初はバスケ部に入っていたんですが、途中から軽音部に転部して。
塩﨑 そこで、ついに楽器を始めるんだね。
カワイ はい。 I ROCKSに初年度から出演しているのは主催のラッコ(LACCO TOWER)を除いて、アイビー(Ivy to Fraudulent Game)とKAKASHIだけだったと思うんですけど、そのメンバーの一人、中屋敷(KAKASHI|Ba)が実は同じ軽音部にいて。
塩﨑 そうなんだ!不思議な縁を感じるな。
カワイ そういえば、僕との出会いって覚えています?
塩﨑 もちろん。前橋DYVERの周年祭(2011年)で、『ラッコ』『秀吉』『EIN』『Annie』の対バン。当時、リョウタロウはアイビーじゃなくて『Annie』って高校生バンドでベースを弾いていたんだよなぁ。
カワイ Annie時代でしたか!このバンドには佑介(KAKASHI|Dr)と先日脱退したマサ(ex.KAKASHI|Gt)もいて。
塩﨑 そのメンツでバンドやっていたんだもんな。おもしれー!で、周年祭のライブ前に真一(LACCO TOWER|Key)とゲーセンでマリオカートをやったら、ゲームのクオリティが高くてえらく感動したんだけど、その熱量で話しかけたらリアクションもめちゃくちゃ薄くて、完全に滑っちゃったのよく覚えているよ。一回りも違えば、そりゃ話も噛み合わないよなぁと。
カワイ 今ではこんなに仲良くさせてもらえているのが嘘みたいです(笑)
塩﨑 それから下北沢ReGのブッキングをしていたモロさん(ex.URCHIN FARM|Gt&Cho)や、前橋DYVERのヨネから「一度ライブを観て欲しいバンドがいる」と言われていたのがアイビーだった。俺らも出演していた「大ナナイト」主催の大がアイビーをイベントに頻繁に呼ぶようになっていたから、余計に気になっていた。2013年からはI ROCKSを開催する構想はあったし、かなり意識していたよ。実際に会うまでに既にライブ映像は観ていて、良いバンドが出てきたなと。
カワイ その頃は直接の交わりというより共通の知り合いが多かったですよね。行く先々でラッコの顔の広さを実感していました。それこそ、「群馬のバンドです」って自己紹介をすると、「LACCO TOWERの後輩だね」と認識してもらえることも多かったですし。それと、「群馬ってバンドが本当に多いよね」ってよく言われるんです。
塩﨑 そうだね。『KAKASHI』『SECRET SERVICE』なども含めて、ようやく次の世代が出てきたなって感じたのを覚えている。それまでは、『back number』『秀吉』など、俺らの3〜4個下の世代で一度止まっていた印象。当時は伊勢崎市内の高校生バンドだけで20くらいはいたし、I ROCKSの会場となる「メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎」に仲間内を集めてイベント「GET A CRAMP」を開催したりもしていたんだよね。バイト先のイベント制作会社にも協力をお願いして、ローカルならではの想いが詰まったイベントになったと思う。
カワイ 確かに自分たちが学生の頃も高崎の「TRUST55」で学生主催のライブイベントがかなり盛り上がっていましたし、他の世代よりもバンドの数は多かったかもしれません。I ROCKSの核になる「自分たちの見える範囲でやる」といった部分は当時から変わってないんですね!
2. それぞれを成長させたコロナ禍の活動
カワイ 今朝、渋谷駅で寒いなって感じましたが、高崎駅に降りた瞬間に寒さの質が違う!って思いましたね。そこで群馬に帰ってきたなぁって実感するんですけど。
塩﨑 上京したからこそ、地元の良さに気づけることってたくさんあるよね。ザスパ草津(現:ザスパ群馬)がJリーグに参入したぞってニュースが入ってきたり、桐生第一高校出身の正田樹投手がプロ野球選手になって大健闘する姿に励まされたり。同じように俺らも「薄紅」という曲で『ドラゴンボール超』のエンディングを担当させてもらったときに、自分たちの活躍が地元の人たちに勇気や希望に還元されるんだって強く感じた。全国的に名が売れると、「塩﨑くんね、小さい頃によく駄菓子を買いに来たんだよ」って自分たちのことのように喜んでくれるじゃん。群馬県民のそこが愛おしいよね。
カワイ 僕も改めて上京してみて良かったなと。コロナで離れ離れになってしまいそうな時期にメンバーや事務所のスタッフと密になれたし、人間関係も広くなった。上京したからこそ、今の景色があるんだなって思えます。
塩﨑 アイビーはコロナ禍でも歩みを止めなかったし、そこも良かったよね。
カワイ コロナ禍にはSpotify O-EASTでの無観客配信ライブや限定の再録盤を出したりしていました。みんな同じだと思うんですけど、活動が止まってしまうとどうしても追わなくなっちゃうじゃないですか。社会的に厳しい状況でしたが、自分たちのファンの皆さんには届けたいという想いが強くありました。
塩﨑 俺らは決して大きい事務所ではないので体力があるわけではないけど、自分らでフットワーク軽く動けたのが大きかったな。ライブハウスと一緒にリモートで全国ツアー「再燃〜ライブハウスと電波に乗って〜」をやってみようってなって、そのための配信機材も揃えて。SEを流しながらメンバーの映像が徐々に映し出されるというライブさながらの演出にもこだわった。
カワイ オンラインでセッションするのって難しくないですか?『LITE』の遠隔セッションくらいしか聞いたことないですし。
塩﨑 メンバーがそれぞれの場所で音を鳴らすわけだから、そこは経験値。重田(LACCO TOWER|Dr)もズレを人力で微調整しながら演奏していたよね。結局のところ、「良いか悪いかじゃなくて、やるかやらないか」だと思った。だって、このチャレンジがなければ「I ROCKS BASE」は存在していないと断言できるし。コロナで一度ライブの在り方が崩れたわけだから、俺らも元に戻るのではなく、アップデートしながら変わっていかないと。
カワイ 今のアイビーも経験をしたからこそ、ライブのスタイルも変わってきました。きっと、10年前のライブを知っている人たちからしたら「大人になったな」って感じてもらえると思います。
塩﨑 若い頃は達成感や充足感といった欲求が強かったけど、今はそれだけでは満足していない自分がいるな。『back number』『SUPER BEAVER』のメンバーともよく話すんだけど、どれだけライブのキャパシティを広げても、満たされない自分がいると。
カワイ それはすごく同感です。語弊を恐れずに言うと、僕も「ただキャパを埋める」だけでは満たされていない感覚があります。ドライにバンドを続けてきたわけではないし、それこそ一つのライブに対してファン、スタッフ、家族やSNSの声に耳を傾けてこそ満たされる瞬間が多いですし。
塩﨑 バンドって続けていく以上、絶対に壁にぶち当たるじゃん。ケイスケ(LACCO TOWER|Vo)やノブ(Ivy to Fraudulent Game|Gt&Vo)の喉の不調にメンバーの脱退など、ラッコとアイビーは境遇が似ていると思うんだよね。お客さんに目を向ければ、ツアー全通しという人もいれば、一年に一回だけライブを行くと決めている人かもしれないし、たまたまSNSで見かけて気になり近くでライブがあるからと足を運んで来ている人なのかもしれない。仕事で嫌なことがあったり、失恋したり、もしかしたら家族の体調が悪い中、音楽に救いを求めて来ている人もいるかもしれないし。
カワイ それぞれの事情がある中で、ライブハウスという1つの空間で同じ音楽を共有しているんですよね。それだけでライブって「美しいな」と感じています。
3. バンドの財産になる打ち上げは社交の場
塩﨑 リョウタロウって酒好きだよね。 普段どんなの飲むことが多い?
カワイ ウィスキーや焼酎のソーダ割が多いですかね。 日本酒についてはお刺身が美味しいところや打ち上げの終盤で飲むことが多いです。啓示さんは?
塩﨑 ビール、ワイン、芋のソーダ割。食べ物に合わせて変えている感じかな。ケイスケが日本酒好きなんだけど、俺はお正月や実家の集まりとかで飲んでいる程度かな。でも、今日の体験を通して改めて日本人で良かったなぁと思えたよ。俺、「出汁マイスター」の資格を持っているんだけど、浅間酒造さんが手がける酒造りに共感する部分が多くて、日本人の心を持っているんだよね。そして、日本酒は和食以外との相性も良いし、楽しみ方の幅が広がった意味でも今日は良かった。
カワイ ピザとのペアリングは意外でしたし、器の違いで香りや味わいがあれほど変化することには、ほんと目から鱗でしたね。全く別物を注いだのかって思うほど変化のあるものもあったし、これはハマっちゃうのも頷けます。
塩﨑 音楽で例えるなら、ベース自体は同じでもアンプやシールド、電源を変えることで全然違う音になるのと似ているかもね。
カワイ まさに!初めての相手とツーマンライブとかって、本番まではお互いに緊張していたりして、なかなか話せる時間もないじゃないですか。だから僕は仲を深められる打ち上げって好きなんですよね。 お酒で打ち解けられたバンドっています?
塩﨑 俺の場合、全員がそうかも(笑) 和也(back number|Ba&Cho)、研太(SUPER BEAVER|Ba)、伊井(ircle|Ba&Cho)と仲良くなれたのも、間違いなく打ち上げがあったから。 お酒の好き嫌いはそれぞれあると思うけど、打ち上げって交流するために必要な場だと思うんだよね。 さっきリョウタロウも話していたけど、ライブで一緒になっても話す機会なんて案外ないじゃない。打ち上げで交流したときに人柄を知れたりするから、「今度一緒にライブしようよ」みたいな話にもなったりする。 バンドにとっての打ち上げって一つの社会なんだよ。
カワイ 僕も上杉さん(SUPER BEAVER|Ba)は、打ち上げきっかけで仲良くさせてもらっています。それこそ、『ラックライフ』主催の「GOOD LUCK」というイベントで、大石さん(ラックライフ|Dr)と啓示さん、ノブ、僕の4人でずっと打ち上げしましたよね(笑)
塩﨑 長かったよねー(笑)Annieで出会ったときはまだ未成年だったから打ち上げできなかったしな。酒が飲める歳になってからは活動面で変わったりした?
カワイ 当時のアイビーって近寄りがたい雰囲気があったと思うんですけど、僕はバンドの中では渉外というか交流する役を買って出ていましたね。今でこそ他のメンバーも外に目を向けられるようになりましたけど。ちなみに、啓示さんにも当時から変わったこと、変わっていないことってあります?
塩﨑 変わらないこと・・・中一から身長一緒だわ(笑)
カワイ (笑) 僕の場合、色々なところに顔を出していたこともあって、今も各所から声をかけてもらえることが多いんです。思ってもみないところで繋がることがあるから、意味があるかどうかを考えるより、まずは「やってみようぜ」って若い子たちには伝えたいですね。それと、真面目でいるのも良いんだけど、頭でっかちになりすぎず、ときには「バカになろうぜ」とも。
塩﨑 どう足掻いても、10〜20代のエネルギーに満ちた野心って超えられないと思うんだよね。歳を重ねれば経験はするんだけど、上手くやろうとする術を知ってしまうから。もし、「叶えたい」という夢があるなら、自分を信じて飛び出してほしいかな。ピンチの時はきっと誰かが助けてくれるはずだから。俺らが今ここで話せているのも、駆け抜けた時間があったからだと思うし。
4. 出演者が語るI ROCKSの魅力とは
塩﨑 出演してもらうアーティストに聞いてみたかったんだけど、率直にI ROCKSの魅力って何だと思う?
カワイ 地元・群馬でラッコが主催しているってところは大きいんじゃないでしょうか。ラッコとそれぞれの出演者との距離感が近いのもすごく良いですし、僕らからすると地元バンドもいるから知っている顔が多くてワクワクします。会場入りのタイミングで、ラッコのメンバーが出迎えてくれるから安心感もありますよ。良くも悪くも、他のフェスだとどこか「やってやるぞ」みたいな殺伐とした空気が流れているので。最後のバンドまでバトンを渡そうなんてこと、普段は考えないんですけどI ROCKSだけは特別。
塩﨑 ありがたいね。オファーさせてもらう出演者には、ラッコのメンバー全員が首を縦に振ってから初めてお声がけさせてもらっているんだよね。そのバンドメンバーの人となりやI ROCKSのステージに立ってもらったときの姿をイメージできるかどうか。ノブなんか、俺らが会場入りする前から走り込んでいる姿を見ているし、それだけで嬉しくなっちゃうよね。
カワイ 先日、しんぽん(FOMARE|Vo&Ba)、カマタ(FOMARE|Gt&Cho)と飲みに行ったんです。昔だったら、たわいもない話しかしなかったと思うんですけど、お互いに真面目な話もするようになっていて。小さいことかもしれないですけど、無駄に日々を過ごしているわけじゃないしお互いに成長を感じました。そんな後輩が同じ日に出演するのも嬉しいです。
塩﨑 俺らはFOMAREのツアー初日(前橋DYVER)に出させてもらって、そのバトンを持ったまま彼らは全国を回っている。ツアーには群馬の『youth』を連れて回っているし、完全に地元を背負っているよね。そして、ツアーファイナル前にI ROCKSに出演する。一皮も二皮も剥けた彼らを目撃してもらいたいよね。一部の人にしか伝わらない部分かもしれないけれど、タイムテーブルの一つひとつにきちんとストーリーがあって、愛を込めているんだよね。初年度の1音目は『back number』が鳴らして、10年の時を刻んだ今年は『FOMARE』が最終日のトリ前を務める。
カワイ 10年って思うと感慨深い。ラッコはどのアーティストのライブも袖で観ているんですよね?主催ってただでさえ忙しいし、普通できないと思う。
塩﨑 招く側として、すべてに顔を出すのが礼儀だと思っているからね。I ROCKSは2ステージ制で、タイテ被りさせていないから観ようと思えば全部観ることができる。お客さんについて言えば、プレミアムチケットなら各日3アーティストまで前方エリア確約なので、席のキープをしなくても自由に過ごし方の選択をしながら楽しんでもらえるしね(※プレミアムチケットはすでに全日SOLD OUT)。
カワイ 僕らのライブはコロナ禍を経て、新しいお客さんが増えたのを実感していて。それこそ、4枚目の「Singin’ in the NOW」を出した辺りから特に。初めてライブ会場に足を運ぶという人は右も左も分からなかったりすると思うけど、純粋に音楽を感じて欲しいですよね。ワンマンライブは曲を聴きこんで来たらより楽しめると思うし、I ROCKSのようなフェスは新しい出会いがたくさんあると思うので自由に楽しんでもらいたいな。
塩﨑 I ROCKSは若者のためだけのフェスじゃなくて、親子でも楽しめるんだよって伝えたいかな。同世代の「子供がいるけど、行ってみたいなぁ」「子供にフェスデビューさせたい」に応えられるフェスだと思っている。子供たちもウェルカムだから、2019年からKIDS ROCKSの一環として、小学生以下の子供たちに防音イヤーマフ(大人より聴覚が敏感な子供の耳を守る防音器具)を無料配布しているんだよね。今年もキッチンカーで出店してくれる「大大坊」の息子さんは音楽が好きなのに大きい音が苦手だったそうなんだけど、I ROCKSに訪れた際に防音イヤーマフを着けることで周りの人と同じように音楽を楽しめたんだって。それから障害者と健常者の壁を取り除いて、同じ場所に集まれる空間を作りたいという想いで女将さんがオープンさせたのが「THIS is ME CAFE」。今年はTHIS is ME CAFEのearmuffs project(Tシャツの売り上げの一部でイヤーマフを作成し、必要な方々に無料配布していくプロジェクト)のブースが会場にも登場する予定。そういった出演者以外のところにもストーリーがあったりする。
カワイ それこそ「motto」もそうですしね。無意識に群馬を背負っているのかもしれないんですが、やっぱり地元って気合い入ります。5月に無期限活動休止をする『ircle』の前に僕らを立たせてもらえること自体がドラマ。10周年ということで、前提としてかっこいいライブをしますし、当日はサポートで仲道さん(ircle|Gt&Cho)に弾いてもらえたら嬉しい。毎年ラッコが進化し続けてくれるので、アイビーも呼応して変わっていくと思います。
塩﨑 「10」って区切りがいいだけだと思っていて。10年も続けていれば様々なことがあって、本当ならここにラインナップされるべきバンドやライブハウスの名前がなくなっていたり。今は改めて地元で開催する意味を深く考えているかな。群馬ってかっこいいバンドをいっぱい輩出しているから、地元の人にもたくさん来てもらいたいよね。そういった意味も込めて、今年はスタートの故郷編から群馬イズムを色濃く表現したい。初めてI ROCKSに行く、一人で行く、聞きたいことがある人は公式コンシェルジュの「I子ちゃん」に気軽に質問してほしいかな。あとは俺らがみんなで楽しめる瞬間を約束するので!
5. 10回目の開催となる今年の見どころ
なんと言っても今年の見どころは内容として総集編的な側面があるところじゃないでしょうか。初日は故郷編(群馬のアーティストだけで彩られる一日)が復活します!
メンツの豪華さにも触れておきたいですね。2016年ぶりの出演となる『My Hair is Bad』、成長が著しく今最も勢いのある群馬バンド『FOMARE』。
そして、初出演となる『BLUE ENCOUNT』『9mm Parabellum Bullet』『THE FOREVER YOUNG』『TETORA』『ammo』『youth』といった顔ぶれ。ブルエン、9mm待ってましたー!!って感じですよね。筆者自身も、I ROCKSに来たら盛り上がりそうって思っていました。個人的には『KARIBUxNOxKAIZOKU』時代に高崎でライブを観ていたエバヤンがI ROCKSに登場するのは嬉しいですね!先日のthe Groove TAKASAKIではSOLD OUTするなど、期待の高さを伺えます。ライブハウス好きはマストでCHECKしてください!
タイムテーブルに関しては啓示さんの言う通り、ストーリーに満ち溢れた流れになっているので、その辺りもちょっぴり気にして見てくださいね!
フェスって一日が長いからI STAGEのシーティングスタイルは本当に居心地が良いので、ぜひ体感して見てください!逆にYOU STAGEはオールスタンディングでライブハウスばりの熱量を味わえちゃうので!
また、初めてライブに足を運ぶという場合、そもそもチケットの買い方から迷っちゃいますよね。I ROCKSはオンラインと店頭どちらでも購入ができるので、自分に合った方法を選べるのが嬉しい!
▼一般チケット(オンライン購入)
https://eplus.jp/irocks2024/
▼SHOP ROCKS(店舗購入)
https://irocks.jp/IROCKS2024/ticket/shoprocks/
そして、当日以外にも様々な催しが行われます。開催地同市内の「スマーク伊勢崎」では、FM GUNMA「LACCO TOWERのRADIO TOWER」の公開収録&LACCO TOWERによるアコースティックミニライブが決定!!観覧無料なので、お時間のある方はぜひ足を運んでみてくださいね!
FM GUNMA「LACCO TOWERのRADIO TOWER」公開収録
[日程]2024年3月12日(火)18:30〜
[場所]スマーク伊勢崎(1Fはるなプラザ)
※観覧無料
群馬県高等学校軽音楽系部活動(同好会、愛好会を含む)に所属している高校生を対象に開催する、LACCO TOWERのメンバーによる音楽レッスン「I ROCKS音楽教室」。音楽のプロから直々に技術を学べるチャンスです!こういった活動から、いつかI ROCKSのステージに立つアーティストが出てきたら嬉しいなと個人的に思っています!
I ROCKS音楽教室[日程①]2024年2月9日(金)17:00〜18:30(ベース&ドラム)
[日程②]2024年3月14日(木)17:00〜18:30(ギター)
[日程③]2024年3月15日(金)17:00〜18:30(楽曲制作)
[場所]I ROCKS BASE
[詳細]https://irocks.jp/IROCKS2024/news/2271/
※参加費無料
※申し込み方法:各学校の顧問の先生まで。
さらに!去年に引き続き、I ROCKS BASEにて後夜祭の開催も決定です!地元・群馬のアーティストや群馬にゆかりのあるアーティストなど、全8組が3日間に分けて出演します!
[日程]2024年4月13日(土)開場17:00 / 開演17:30
[出演]JilL.、フウタ(LOFT)、マキノ(Leaps and Bounds)
[日程]2024年4月20日(土)開場17:30 / 開演18:00
[出演]Our/翠彩文楽、鹿山音楽、Яyokei
[日程]2024年4月28日(日)開場17:00 / 開演17:30
[出演]アイカワヒトミ、Kii may more SHOW
※アイカワヒトミ 2nd EP “ほんとのきもち”リリースツアーありのまま、そのまんま
▼後夜祭チケット(オンライン購入)
https://eplus.jp/irocks2024kouyasai/
コロナの5類引き下げ以降、笑顔で溢れかえるI ROCKSを編集部一同楽しみにしたいと思います!
PROFILE
LACCO TOWER(ラッコタワー)
2002年、伊勢崎市出身のメンバーを中心に結成。2015年『日本コロムビア(トライアドレーベル)』よりメジャーデビュー。「ドラゴンボール超」「ザスパクサツ群馬」「伊勢崎オートレース」など、数々のタイアップソングを手がけるほか、地元である群馬県にて2014年からロックフェス『I ROCKS』を主催している。
[WEB]http://laccotower.com/
[X]@LACCO_TOWER
[Instagram]@irocks_by_lt
PROFILE
Ivy to Fraudulent Game(アイヴィートゥーフロウジュレントゲーム)
群馬県にて結成された3人組ロックバンド。バンドの世界観を司り、主に作詞・作曲・アレンジをも手がける福島(Dr)が紡ぎ出す楽曲、その世界観をさらに鮮烈なものとし、ライブパフォーマンスから生み出される寺口(Vo&Gt)の圧倒的な求心力は多くのファンを魅了する。『I ROCKS』には開催初年度から皆勤。
[WEB]http://www.ivytofraudulentgame.com/
[X]@IvytFG
[Instagram]@ivytfg
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▼クレジット
出演/塩崎啓示(LACCO TOWER)、カワイリョウタロウ(Ivy to Fraudulent Game)
ヘアメイク/浅井美智恵
コーディネート/樋口侑作(ΛWORD.)
衣装/ΛWORD.、本人私物
特別協力/浅間酒造株式会社
撮影/三木康史(troisdesign)
文/佐々木覆(troisdesign)
※motto vol.34「塩﨑啓示ノ音互地心」の記事を一部転載しています。
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
【4/5〜4/7】I ROCKS 2024 stand by LACCO TOWER
- [所在地]
- 伊勢崎市昭和町3918(メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎)
- [TEL]
- 0270-23-6070