こんにちは!motto編集部のオオウ(@ounco_coverdeath)です。群馬に住んでいると、自然に囲まれて日々を過ごしているので季節の移ろいを身近に感じます。清々しかった緑色の木々も、ふと目をやるとうっすら黄金色に変化していたり。あっという間に秋、そして冬。また新しい一年が始まります。その季節が来ると様々な情景が記憶に刻まれていくのも、四季がある日本ならではなのでしょうかね。秋を目前にちょっぴりエモくなってしまいました。さて、今回は水沼駅のすぐ近くにオープンした『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』をご紹介しますよ!なんだか、黒保根町エリアが盛り上がってくる予感!
CONTENTS
1. 桐生市に誕生した、森がテーマの新名所!
『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』は桐生市黒保根町の水沼エリアにオープンした複合アウトドア施設。桐生市はみどり市を挟んで東西に分かれた飛び地ですが、黒保根町は西側に位置します。渡良瀬川を望む山と川に囲まれた絶好のロケーションです。
また、こういった施設にしては珍しく好アクセスなのが嬉しいですよね!わたらせ渓谷鐵道「水沼駅」から渡良瀬川を跨ぐくろほね大橋を渡り徒歩3分、自家用車の場合は北関東自動車道「太田藪塚IC」から35分。都内からでも2時間という程よい距離です。高崎市在住の筆者宅からは1時間程度でした。
2023年9月現在、敷地内には「スミテラスBBQ水沼」「シカモア カフェテラス」の飲食を楽しめる2施設が営業中。実際に足を運んでみましたので、それぞれの魅力について詳しくレポートしていきます!
2. 全天候対応の室内型BBQ施設「スミテラスBBQ水沼」
BBQって「夏以外にもできたら」「天候に左右されたくない」と思ったことはありませんか?「スミテラスBBQ水沼」は、『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』の核となる部分で、「自然を存分に堪能しながら快適に過ごせる」というコンセプトを体現した、全天候対応のBBQ施設です。
店舗もインダストリアルな雰囲気漂うお洒落カフェのようになっています!灼熱の太陽の下、汗をかきながらやるもんだ!というのも醍醐味ではありますが、環境に左右されず楽しめる点はポイント高いですよね!特に、アウトドア人口も増えていますので、ビギナーや小さいお子さんがいる方にとってはありがたい!
ちなみに、「スミテラスBBQ水沼」では、屋外でもBBQを楽しめるようになっているので、季節や用途(家族利用、ペット連れなど)によって使い分けが可能です。
気になるメニューですが地場の肉類、採れたての新鮮野菜など、極力群馬県産の食材にこだわった構成になっています。オーダーはQRを読み込んでスマホから注文します。
まずは、看板メニューでもある黒保根産の「やまと豚の骨付きリブステーキ」。ワイルドな骨付き肉ってBBQに外せない一品ですよね。表面を焼き上げてからアルミホイルで包んでじっくり火を通すことで、うっすらピンクがかったベストな食べごろに。
赤タマネギとニラのチュミチョリソースでいただいたのですが、すでに気分はお洒落BBQです。しっかり厚みのある食べ応えで、じっくり焼くのでジューシーさを損なっていない。素材の良さを引き立ててくれるさっぱり自家製ソースが本当に美味でした!(レシピ知りたい!)
季節限定で「川魚の塩焼き」もあります。この日はヤマメ!炭火焼きの川魚ってなんであんなに美味しいんですかね!
キャンプ飯の定番アヒージョの進化系、「カマンベールチーズとトマトのフォンデュアヒージョ」。とろとろチーズを野菜やバゲットにつけて食べる、お酒が進む一品です。
また、BBQやキャンプ飯って自分たちで作るというのもよかったりしますよね。「スミテラスBBQ水沼」にはそういった体験型メニューもあるんです。
一風変わった「鶏のざる焼き3種盛り合わせ」は、火で炙って煙で燻るという炭火を使ったならではのメニュー。砂肝、親鶏もも、雛鶏ももと、食感の違いを楽しめます。個人的には柚子胡椒との相性がツボでした。(そろそろビールください!!笑)そのほかには、「体験しよう!じゃがいもから作るポテトフライ」などキッズも楽しみながら食事ができるものも。
今回紹介したメニューはほんの一部。BBQなのでステーキや焼肉はもちろんのこと、「つくる・食べる・楽しむ」要素もあり、比較的リーズナブルにどなたでも楽しめそう!炭火で豪快に焼き上げるというだけで、美味しさも倍増です。休日に仲間や家族とワイワイするのも良さそうですね!
▼スミテラスBBQ水沼
[所在地]桐生市黒保根町八木原宮原579-1
[TEL]0277-46-6557
[営業時間]10:30〜20:00(LO.19:30)
[定休日]火曜(祝日の場合は営業)
[X]@SUMI_MIZUNUMA
[Instagram]@sumiterrace_mizunuma
3. 大自然に囲まれた癒しの空間「シカモア カフェテラス」
続いてお隣の「シカモア カフェテラス」。『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』の魅力は、都会の喧騒を離れ、大自然の中でゆっくりとした時間を過ごすことができるところ。リゾートカフェのような心地良い空間で、その魅力を存分に味わえるナチュラルな店舗設計になっています。
ちょっぴり聞きなれない店名は、水沼エリアの樹木「シカモア(イチジク、セイヨウカジカエデなど)」に由来。店内のいたるところにシカモアをモチーフにしたインテリアやデザインが配されています。
水沼エリアに新たに誕生した癒しのカフェではどのような料理を楽しめるのでしょうか。※こちらもQRコードでのオーダーになります。
一流ホテル出身のシェフが手がけるメニューは、優雅な休日を叶えてくれるスペシャルブランチ(※ブランチ=朝食と昼食の役割を持った優雅な食事スタイル)が魅力とのこと。おすすめにして、1日限定20食という「シカモアスペシャル」を注文。
オムレツとパンケーキには水沼エリアにある「神山養鶏場」の採れたて卵を使用。オムレツは滑らかな舌触りで、芳醇な香りのきのこソースと一緒に食べるとさらに美味でした!シャキシャキ新鮮野菜のサラダは酸味の効いたフレンチドレッシングでさっぱりと。パンケーキは、この後紹介するものより一回り小さいサイズのもの。まさに優雅な朝を演出してくれるブランチプレートでした!
カフェ利用をされたい方はシェフ渾身のパンケーキをぜひ!じっくり30分ほど時間をかけて焼き上げることで、ふっくら厚みのあるフォルムなのに、口の中で溶けていくまるでスフレのような一品。ふわふわの軽い口当たりなので、見た目とは裏腹な食感を楽しめます。
また、夏には欠かせないかき氷もあります。果肉たっぷのソースをふんだんに使用した贅沢なスイーツ。リッチな気分で涼しくなりましょう!
自然と調和した木の温もりと非日常のお洒落感を大切にしたという店内。実は古材を店舗に活かしたSDGsな側面も散りばめられています。
空間のみならず、味も大満足のカフェが水沼エリアにオープンしてくれたことは嬉しいですね!いつもより特別感のあるひと時を過ごしたり気軽にカフェ利用もできる、「あったらいいな」を叶えてくれる憩いの場へぜひ。
▼シカモア カフェテラス
[所在地]桐生市黒保根町八木原宮原579-1
[TEL]0277-46-6679
[営業時間]10:30〜20:00(LO.19:30)
[定休日]火曜(祝日の場合は営業)
[X]@SYCA_MIZUNUMA
[Instagram]@sycamoremizunuma
4. 『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』が目指す地域の未来
赤城山の麓にある黒保根町・水沼エリアは、四季折々・自然豊かな観光資源に恵まれた絶好の里山ロケーションを楽しめます。その反面、黒保根町は過疎地域に分類されています。実は、日本の全市町村のうち、およそ半数が過疎市町村になっているんだそう(一般社団法人全国過疎地域連盟)。一般的に過疎地域は農山漁村に多いにも関わらず、社会的な役割は大きいんです。SDGsが叫ばれる現在、食糧や水の生産・供給の場であったり、自然環境保全、都市部にはないライフスタイルなど、持続可能な社会を考えていく上で極めて重要な地域になっています。
筆者は大学で地域づくりや観光政策を学んでいました。中でも、地域や社会の課題をビジネスの視点で解決するソーシャルビジネスや企業の社会的な責任(CSR)を専攻していました。多種多様な人が地域に関わっていくことで、人が集う→雇用の創出→地域が潤う→新しいアイデアが生まれる→人が集う・・・といったイノベーションが起こります。これらの施設が地域に誕生したことで、黒保根町にとっても意義のあることだと捉えています。
そもそも、なぜ黒保根町に出店を決めたのか、代表の小田さんに話を伺いました。初めてこの地に視察に来た際に、目の前に広がる景色に感動したのだそう。実際、水沼エリアでは桜、花桃、梅、彼岸花などの四季折々の自然豊かな情景が楽しめます。また、当施設を運営する株式会社田舎リゾートの親会社「株式会社ホットランド」の代表取締役社長・佐瀬守男さんの出身地が桐生市内ということもあり、「並々ならぬ桐生愛」「地域を盛り上げたい」という想いが強くあったのだそう。
今後の展望について『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』は今回の第1期を皮切りに、第3期まで続々と施設をオープンするとのこと。第1期は「食」、第2期(2024年春)では「癒し」をテーマに森の中で整う薪サウナ&コテージが開業予定。地域に根ざした複合施設として、ローカルなイベントにも積極的に取り組むことで地域と観光拠点の融合を目指していくそうです。
5. トロッコに揺られて黒保根・水沼エリアへ!
お時間のある方はぜひ「わ鐵(わたらせ渓谷鐵道)」に揺られながら足を運ぶことをおすすめします。これからの紅葉シーズンは絶景が待っているのと、お子さんがいる方はトロッコが特に喜ばれるかもしれませんね!
さらに、水沼駅の4駅先(日光方面)には登録有形文化財に登録されている「神戸駅(ごうどえき)」があります。大正〜現代に受け継がれるレトロな雰囲気が漂っていて、草木に囲まれたホームは春が見頃になります。
自家用車なら草木湖周辺も巡れます。湖のすぐ側には「富弘美術館」があるのでアート巡りや、湖上ではアクティブにカヌーやSUPツアー体験ができます。そのほかにも栃木県の日光市、桐生の市街地へもアクセスが良いので併せて色々巡ってみるのもおすすめです!(桐生市内のほかスポット記事はこちら)
いかがでしたか?何やら地域に新しい風が吹きそうな予感。『SUMI TERRACE 森のヴィレッジ』は、これからさらに施設を拡充していくとのことなので、さらに盛り上がること間違いなし。県外の方はもちろんのこと、県内の方もぜひ足を運んで黒保根町・水沼エリアの魅力に触れてみてくださいね!
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→鉄工所跡地に広がる異空間。旅をテーマとした「御用達」アイテムと、桐生発クラフトビールで乾杯。
▼クレジット
撮影/三木康史(troisdesign)
写真提供/みどり市観光協会
文/佐々木覆(troisdesign)
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
SUMI TERRACE 森のヴィレッジ
- [所在地]
- 桐生市黒保根町八木原宮原579-1
- [TEL]
- 0277-46-6557
- [営業時間]
- 10:30〜20:00
- [定休日]
- 火曜(祝日の場合は営業)
- [Web]
- https://inaka-resort.jp/