こんにちは!motto編集部ライターのMAYUMI(@mym_aa_31)です。つい先日、10年間一緒に過ごしたノートパソコンを手放し、新しくデスクトップのパソコンを購入しました。少し寂しい気持ちもありますが新しい相方と共に、これからもたくさんの素敵な場所をみなさんにお伝えしていきますよ〜!さて、今回は甘楽町小幡にある『国指定名勝 楽山園』を紹介していきます!
1. 楽山園ってどんな場所?まずは歴史を知って歩いてみよう!
藤井風のMVで使用されたことでも最近話題の楽山園。
「楽山園ってどんな場所?」と気になっている方も多いはず。まずは歴史を知って庭園散策!楽山園は江戸時代初期に織田氏によって造られた小幡藩邸の庭園です。平和の始まりを意味する「元和」元年に小幡の地を拝領した織田信雄。戦乱の世を駆け抜け、ようやく訪れた天下泰平の世に築いた楽山園には、世の平和と領民の安心を願う気持ちが込められています。
また、国の名勝に指定されていて、群馬県では唯一の名勝指定庭園なのです。西や南の山々を借景とした広がりのある美しい空間構成はまさに「庭園美」の極み。ベンチに腰掛け、江戸時代から変わらぬ風景に思いを馳せてみてはいかが?
2. 気分はお殿様と姫君に
楽山園の中には複数の茶屋が配されていることから「織田氏と茶事」との関係も深く伺うことができ、歴史的・文化的に見てもとても価値のある庭園です。築山の奥には茶屋が2ヶ所。庭園全体が見渡せる高台に建てられた「梅の茶屋」と全国的にも珍しい五角形の形をした「腰掛茶屋」です。
梅の茶屋へ行ってみるとお座敷に上がることができました!畳の趣のある空間から外を眺めていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。四方から風が通り抜けてとても気持ちいい空間でした。ぜひ、みなさんもお殿様・姫君気分を味わってみて!
POINT
3. 庭園を眺めながら、贅沢時間
庭園の中には、休憩所・お茶席の『凌雲亭(りょううんてい)』があります。注文が入ると、お店の方が一つひとつ丁寧にお抹茶を立ててくれます。
一口飲むと口の中に抹茶の香りがふわっと広がり、その後ほんのり苦さがやってきます。横に添えられた上品な甘さの和菓子にもよく合い、ついつい「幸せ〜」と声がこぼれてしまいました。
お抹茶は、京都小倉山から取り寄せているそうで、働いている方は全員が茶道の経験者。「お抹茶の正しい飲み方が分からないとおっしゃるお客様も多いですが、ここでは気にせず、自由に楽しんでもらいたいですね。」と話してくださいました。7月からは夏季限定の冷抹茶も登場予定!庭園を眺めながら、どうぞ至福のひと時をお過ごしください。
4. 季節のお菓子も要チェック
お抹茶の横に添えられている干菓子は季節ごとに変わるそう。今の時期は、蛍の柄が焼印にされた最中生地の和菓子と、青紅葉のすあまが添えられていました。これらは同町内にお店を構える『甘楽庵山ぐち』が季節ごとに考案してくれている和菓子とのこと。機会がないと食べることがない可愛らしく繊細な和菓子を味わえます。庭園も季節ごとに表情を変えていきますが、和菓子からも季節の移り変わりを感じてほしいですね。
同じエリアのおすすめ記事はこちら
→話だけで情景を映す!音楽家も愛する落語の世界。
→新しいけど懐かしい、心の拠り所となる神社へ。
▼クレジット
協力/甘楽町教育委員会
撮影/いのけいすけ
文/MAYUMI
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
国指定名勝 楽山園
- [所在地]
- 甘楽郡甘楽町小幡648-2
- [TEL]
- 0274-74-4795
- [営業時間]
- 3月〜10月/9:00〜17:00(入園は16:30まで)、11月〜2月/9:00〜16:00(入園は15:30まで)
- [定休日]
- 年末・年始(台風や大雪の際に臨時休業の場合あり)