こんにちは!motto編集部のオオウ(@ounco_coverdeath)です。皆さんは古着は好きですか?筆者はネルシャツ、デニム、スウェットなど王道のアメカジアイテムが好きで、学生時代によく古着屋を巡っていました。セレクトショップで古着をモチーフにしたブランドのアイテムもよく買っていましたね。値段よりは古着らしいデザインや配色がツボなんですよね。古着ゆえ、オンリーワンなのでデザインやサイズが合うものを掘り出すのも一苦労。時代は令和、新たな古着の在り方も増えてきました。今回ご紹介するのは、セレクトショップと古着屋の良いところ取りを体現する『North Moon(ノース ムーン)』です。古着屋やリユースショップ、はたまたセレクトショップとも異なる新進気鋭のお店の魅力を紐解いていきます。
CONTENTS
1. 表情もアイテムも異なる2フロアのショップ
『North Moon』は、2022年に桐生市内の路面にオープンしたusedショップ。JR桐生駅北口から徒歩5分という好立地で、ガラス張りのファサードに「North Moon」のサインが目印です。
路面店はちょっぴり緊張するという方もいると思いますが、開放感のあるガラス張りだと中の様子も見えるので緊張感もほぐれますよね!Instagramを見て初めて足を運ぶ場合、「あれ?お店の雰囲気が違う?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は、1Fがレディースの『North Moon plus』で、2Fにあるのがメンズの『North Moon』なんです。
階段を登った先に広がるのは、モルタルの床にステンレスやコンクリートなどのミニマルなマテリアルがクールな表情を生み出す空間。シンプルで無機質なスペースは、モードなアイテムたちをより一層引き立ててくれます。1Fはふらっと立ち寄れて、逆に2Fは隠れ家的な雰囲気もあるので、初めての方はちょっぴり緊張するかもしれませんね!知る人ぞの特権という感じがして、それもまた魅力ですよね。
2. 古着屋のイメージを覆すラインナップが魅力
古着屋のイメージといえば、数多くの商品の中からお気に入りのアイテムを掘り出す楽しみもありますよね。『North Moon』は、これらの古着屋とは一線を画すショップ。
1Fのレディースは、海外トレンドを重視したデザインもので100点、2FのメンズはモードやデザイナーズブランドなどアーカイブMIXを中心に常時150点をラインナップしていますが、セレクトショップさながらのスッキリとしたディスプレイになっています。
オーナーの北村さんが目利きをしながら、年代に限らずモード、パンクテイスト、スポーツを主軸に『North Moon』らしい統一感のあるアイテムをピック。アーカイブは「COMME des GARÇONS」「Jean Paul Gaultier」「PRADA SPORT」「ISSEY MIYAKE」「DIESEL」といった名だたるブランドが顔を並べます。
お店作りに関しては、「毎日ではなくても自らが足を運びたくなるような、欲しいものが見つかる場所でありたい」と語ります。
3. 唯一無二のショップ『North Moon』創業ストーリー
北村さんが『North Moon』を始めたのは24歳。元々ファッションに興味を持ったのは高校生ぐらいからで、大学のときにある古着屋との出会いが人生に影響を与えたと語ります。
北村さんは桐生市出身で、地元の高校を卒業後は、進学のため都内へ。自宅から大学までの通学路にあった古着屋「SUN」に足を踏み入れたことで、古着の魅力にどっぷり浸かったのだそう。大学卒業後はでセレクトショップ「STUDIOS」を運営するTOKYO BASEに入社したのち、地元に戻って老舗の「st company」へ就職。「地元で独立開業をする」という目標があったため、24歳という若さながらタイミングを見て『North Moon』をオープンさせました。
『North Moon』が現在のセレクトショップのような古着屋になったバックボーンには、北村さん自身がセレクトショップと古着屋を行き来していた経験があります。「枠に囚われないファッションができるお店にしたかったんです」と語ります。セレクトショップさながらの雰囲気を大切にしつつ、古着を楽しめる空間。10〜20代とファッションに感度の高い若年層が多く足を運ぶのだそう。
店名の『North Moon』は前述の古着屋「SUN」の対義から「Moon」と北村さんの北(North)を合わせた造語。「北の空に月が浮かぶことはない」ことから、「個性的であれ」という意味も込められているのだそう。
4. ファッション好きも唸る、おすすめ厳選アイテム!
セットアップは店頭に並べるとすぐに売れてしまうほど、『North Moon』を象徴するアイテムなのだそう。入学式や成人式など、セレモニーでもファッションを楽しみたい人におすすめとのこと。
「個人的にはファー襟のレザージャケットが気分です」と紹介してくれたのは、トレンドを押さえた北村さんイチ押しアイテム。
ほかにも、スペシャルアイテムとして「PRADA SPORT」などの商品が並ぶこともあるとのことで、目が離せません。店主のおすすめからトレンドアイテムが顔を並べるのもセレクトショップ的な視点で楽しめる要素ですよね!
編集部が注目したのは、セレクトとして取り扱っている太田市発のニットブランド「Mebuki」とのコラボレーションアイテム。こちらの「3Dメッシュロングスリーブニット」は、北村さんから同い年の「Mebuki」デザイナー・小田幸村さんに熱烈オファーを経て実現したのだそう。「タイムレス」「ボーダーレス」「ジェンダーレス」を掲げたアイテムで、アレンジを加えることで十人十色の着こなしが楽しめるアイテム。
テック系やドローコードやギミックの効いたアイテムなど、モードな着こなしが叶うものがまだまだ見つかりそうな予感!
5. 「古着のまち」をぶらぶらしよう!
桐生は訪れる度に、景観も含めて素敵なまちだなと実感させられます。良い意味で個性が光る、顔の見える魅力的なスポットが多く、地元以外の人が訪れてもかなり楽しめる土地だと思います。
そして、現在の桐生の街なかには古着屋が10軒ほどひしめき合うなど、古着を求めて足を運ぶ人も少なくないのだそう。それぞれのショップがお客さんに他店を紹介し合うことも多いとのことで、まち全体で盛り上げたいという想いが伝わってきます。北村さん自身も「自分の生まれ育った大好きな桐生で、まち歩きを楽しんでもらえたら」と語ります。
『North Moon』は、シンプルな配色のものからコーデのアクセントになるものまで揃うので、古着がちょっぴり苦手という方もまずは足を運んでみてくださいね!個人的には、古着をきっかけにお店を訪れた人が、少しでも幸せになれる新たな出会いが生まれてくれたら嬉しいなと思います。
同じエリアのおすすめ記事はこちら
→モノがありふれている時代に古着の楽しさを再認識させてくれるショップ。
→特別な日をフォトジェニックに残す、南フランスの街の結婚式場。
▼クレジット
撮影/三木康史(troisdesign)
文/佐々木覆(troisdesign)
※掲載情報は取材時と変更になっている場合もあります。最新の情報は公式HP・SNS等にてご確認ください。
North Moon
- [所在地]
- 桐生市末広町2-13パンファン第3ビル2F
- [営業時間]
- 13:00~20:00
- [定休日]
- 水曜